映画ニュース 2016/1/19 19:41

妻夫木聡、山田洋次からの夜の電話は、和田アキ子ばりの怖さ

山田洋次監督待望の喜劇『家族はつらいよ』(3月12日公開）の完成披露試写会が、丸の内ピカデリー1で開催され、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優、山田監督が舞台挨拶に登壇。妻夫木は、山田監督から「君の役を変えたい」という電話を受けたことに触れ「夜10時にですよ。和田アキ子さんばりの怖さでした」と苦笑いした。

妻夫木は、山田監督から「調律師にしようと思う」と言われたので、調律師の勉強を始めたそうだ。さらに「現場で『最後に君にショパンなんかを弾いてもらいたい』と言われて。冗談かと思ったら本気でして。1カ月半くらい練習させてもらいました」と恨み節をもらした。

『東京家族』(13)に続いて妻夫木演じる次男の恋人役を演じた蒼井は、妻夫木について「裏表のない方なんです。みなさんがテレビで見ているそのままの感じです。つきあいが長いので、2人だと家電や生活の便利グッズの話しかしていません」と笑顔で語った。

山田監督は、『東京家族』より続投のキャスト陣をこうねぎらった。「アンサンブルでは、相手の俳優がより良い芝居をしていくような芝居をしていく。お互い、相手の俳優に愛情をもち、相手が良い芝居をしてほしいと願う。そういう意味で、同じ気持ちになって楽しいアンサンブルを演じてくださった結果が映画のムードになっている」。

『家族はつらいよ』は、山田洋次監督作『東京家族』の家族8名と山田監督が再集結した喜劇。突然の両親の離婚問題に揺れる子供たちが繰り広げる騒動を描き出す。橋爪功と吉行和子が離婚の危機を迎えた熟年夫婦を演じる。【取材・文/山崎伸子】

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