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浅野忠信、『淵に立つ』の深田晃司監督に感謝「一番大きかったのは監督との出会い」

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浅野忠信、『淵に立つ』の深田晃司監督に感謝「一番大きかったのは監督との出会い」

第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 審査員賞を受賞した『淵に立つ』の初日舞台挨拶が10月8日に有楽町スバル座で開催され、浅野忠信、筒井真理子、古舘寛治、太賀、篠川桃音、真広佳奈、深田晃司監督が登壇した。浅野は「今回一番大きかったのは深田監督との出会いでした」と感無量の表情で挨拶をした。

浅野は「どの作品も妥協なくやっているんですが、キャスト、スタッフも全員一丸となって妥協なくできたなという作品はそうないので。そのおかげで一生懸命取り組めたので、カンヌでも良い評価をしていただけた」と言葉をかみしめた。

役作りのために3週間で13kgの増量を果たした熱演が称えられている筒井は「観た方から『いままで筒井さんはノーマークでした』と言われて。私の30年間のキャリアは何だったんだ?と(苦笑)。でも、ありがたく受け止めています」と笑いを取り、共演の浅野やスタッフたちに対して「ひとえに信頼できる方々でした」と感謝を述べた。

また、筒井が10月13日(木)に54歳の誕生日を迎えるということで、サプライズで花束が渡された。筒井は「ちょうど撮影の時も誕生日を迎え、プレゼントをいただきました。ありがとうございいます」と頭を下げると、浅野は「そうでしたよね。毎年いっしょに誕生日を是非是非」と笑顔で語った。

本作はすでにヨーロッパやアジアなど、世界20か国での配給が決定している。深田監督は「映画を作る時、まず自分が面白いものは何だろうというところからスタートするので、どこの国の人に見せたいとは考えないで作るんですが、この作品を通じて、トロントやカンヌ、イスタンブールへ行って思うことは、自分が日本人という視点をもっているのが大切だなと。ちゃんとグローバルな日本映画になったんだなと感じています」と手応えを語った。

『淵に立つ』は、平凡な家庭に1人の男がやってきたことにより、少しずつ波風が立っていくサスペンスドラマ。【取材・文/山崎伸子】

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