主人公のメアリは何をやっても上手くいかず、自分に自身が持てない女の子。森で一夜だけ魔女になれる不思議な花を見つけ、魔法をめぐる大冒険を繰り広げながら成長していく。
スタジオジブリの制作部門解散を受け、『かぐや姫の物語』('13年)でプロデューサーを務めた西村義明氏がスタジオポノックを設立。本作は米林監督と二人三脚で挑んだ第一作目。▶ 米林監督インタビューはコチラ
メアリを演じるのは『湯を沸かすほどの熱い愛』('16年)で日本アカデミー賞など各映画賞の助演女優賞を総ナメにした杉咲花。その天才的な演技により台詞を変えたシーンもあるとか。
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原作は英国の女流作家メアリー・スチュアートが'71年に発表した『The Little Broomstick』。同氏の小説が劇場長編アニメになるのははじめて。ちなみに著者はじめての児童文学とも言われています。
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メアリが森で見つけた不思議な花“夜間飛行”は、一夜だけ魔女になれる禁断の魔女の花。何気なく通り過ぎていた道端に咲く知らない花にも、ちょっと目を止めてみて。
退屈なメアリの前に現れたネコのティブ&ギブが、彼女を魔法の大冒険に誘う。魔法世界で黒ネコを使役するのは一流の魔女の証!あなたの近くにいるネコももしかしたら……?
ちょっと小ぶりで扱いやすそうなほうきは、触れた途端まるで意思をもっているように動き出してメアリを大空に誘う。そんな魔法を信じてみたら、お掃除も楽しくなるよね!?
メアリが訪れる森や魔法世界を描いたのは、ビューティフルと称される背景美術を残そうと新設された美術スタジオ“でほぎゃらりー”を中心とした顔ぶれ。アドバイザーに美術家の男鹿和雄氏や武重洋二氏が名を連ねる。
メアリと共に魔女の国を冒険するピーター役には『借りぐらしのアリエッティ』に続き7年ぶりの米林作品となる神木隆之介。若いふたりを取り囲む個性豊かなキャラクターたちに天海祐希、大竹しのぶらベテラン俳優勢が魔法を吹き込む。
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主題歌『RAIN』を歌うのはSEKAI NO OWARI。
民族楽器ハンマーダルシマーの神秘的な音色に乗せ、メアリの心情を空模様に重ね合わせた強く優しい王道ポップスもクセになる。