ローラン・ジロー
Pierre
赤ちゃんを育てるハメに陥った3人の独身男性のテンヤワンヤぶりを描いたコメディー。85年度セザール賞の最優秀作品賞、脚本賞、助演男優賞(ミシェル・ブージュノー)を受賞している。製作はジャン・フランソワ・ルプティ、監督・脚本は「彼女と彼たち なぜ、いけないの」のコリーヌ・セロー、撮影はジャン・イヴ・エスコフィエ、編集はカトリーヌ・ルノー、美術はミシェル・オータン(他5人)が担当。出演はローラン・ジロー、ミシェル・ブージュノー。
スチュワードのジャック(アンドレ・デュソリエ)、広告代理店勤務のピエール(ローラン・ジロー)、漫画家のミシェル(ミシェル・ブージュノー)の三人はパリの豪華なマンションにそれぞれ個室を持って優雅な独身生活を楽しんでいた。ジャックは友人に包みを木曜日まで預かってほしいと頼まれた。彼が休暇旅行に出かけた日の朝、マンションのドアの前に生後6カ月くらいの赤ん坊、マリー(グウェンドリーヌ・モーレ)が置きざりにされているのを発見したピエールはびっくり仰天。バスケットには、“ジャック、私たちの愛の結晶です。6カ月間ニューヨークへ行っている間面倒を見て下さい”と書かれた手紙が入っていた。ジャックの数多いガールフレンドのひとり、モデルのシルヴィア(フィリッピーヌ・ルロワ・ボーリュー)からのものだった。ピエールは思案にくれるが、ミルクや哺乳ビン、紙おむつを買いあさり、マリーとの悪戦苦闘が始まった。同じ日、ミシェルは小さな小包みを管理人から受け取ったが、マリーの世話でてんてこ舞いですっかり忘れてしまった。おむつの当て方も授乳も少しは板についた木曜日、小包みを渡してほしいと見知らぬ男たちが訪ねてきた。二人は彼らにマリーを渡した。ピエールは、管理人から受け取った小包みこそ男たちのめあてであり、中に麻薬が入っていると知ると大あわて。すぐあとを追ってマリーを取り戻したが、その時の騒ぎで二人をあやしんだ警察が動き始めた。マリーが昼寝をしている間に、2人とも仕事で外出したが、その間に悪党一味がマンションに侵入。帰ってきたピエールは室内がめちゃめちゃになっているのに青くなったが、無事なマリーを見つけて胸をなでおろした。翌日、一味に麻薬の包みを渡す段取りとなり、公園で警察の目を誤魔化すことに成功した。やがてジャックも休暇から帰ってきたが、マリーに振り回される生活は相変わらずで、昼夜交代の育児に3人は疲れ切っていた。いつしか6カ月が過ぎ、マリーの母親がニューヨークから帰ってきた。3人はやっと育児から解放され、独身貴族に戻ったが、なぜかマリーのいない生活が空虚なものが感じられた。ある日、シルヴィアはマリー(ジェニファー・モレ)を連れてジャックの部屋を訪れ、母親業とモデルの仕事は両立しないと訴え育児に疲れ果てたと泣きくずれた。3人はシルヴィアの申し出を嬉々として受け入れ、ミルクを用意するのだった。
Pierre
Michel
Jacques
Sylvia
Marie 1
Marie 2
監督、脚本
製作
撮影
美術
美術
美術
美術
美術
美術
編集
字幕
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