ローラン・ブイコフ
Lokotkov
独軍占領下でのあるパルチザン小隊の活動を背景にそこでうずまく友情、信頼、裏切り、反目を描く。監督はアレクセイ・ゲルマン、脚本はエドゥアルド・ヴォロダルスキー、原作はユーリー・ゲルマン、撮影はL・コルガノフ、B・アレクサンドロスキー、V・ミローノフ、音楽はイサーク・シュワルツが担当。出演はローラン・ブイコフ、ウラジミール・ザマンスキーほか。
1942年冬。ロコトコフ隊長(ローラン・ブイコフ)が率いるパルチザン隊は独軍占領下のロシア北西部で、ナチスの懲罰隊に包囲されながら困難な活動を続けていた。その部隊にラザレフ(ウラジミール・ザマンスキー)と名のる男がやってきた。彼はソビエト軍伍長で独軍に捕えられ、一度は敵側に寝返ったが、今は後悔し罪を償おうと、占領下のカルナウホヴォを脱出してきたという。ロコトコフ隊長は、裏切者呼ばわりする隊員たちの声をよそにラザレフに食事を支給することを命じた。直情型のソローミン(オレーグ・ボリーソフ)が、そんな隊長に反撥する。ソローミンに同調するペトゥシコフ少佐(アナトリー・ソロニーツィン)。翌朝、独軍を襲い食糧調達をするラザレフ、ソローミン、エロフェイチの三人。ソローミンが敵の弾丸に倒れ、その疑惑がラザレフに向けられる。耐えられなくなったラザレフは自殺未遂を起こした。だが、命をとりとめ、ロコトコフは、彼に身の潔白を立てるチャンスを与えた。それは、ドイツ兵に変装した四人のパルチザンが、独軍支配下のカルナウホヴォの貨物駅に潜入し、食糧を満載した軍用列車を味方の陣営に移送しようとするものだった。亡きソローミンの恋人インガ(アンダ・ザイツェ)を含む四人が乗り込む。ドイツ兵に気づかれずに、引込み線の貨車の合間を縫って食糧列車まで一気に辿りつこうとする三人。その仲間を守り一人、監視台に上り敵の注意を引くラザレフ。貨車がいよいよ引込線を離れ、監視台からラザレフも飛び移ろうとした瞬間、計略が発覚し、サイレンが鳴り響いた。激しい交戦の末、走り出す貨物列車を見届けたかのように、鉄路に崩折れるラザレフ……。
Lokotkov
Lazarev
Petushkov
Solomin
Erofeich
Inga
Mitika
監督
脚本
撮影
撮影
撮影
音楽
美術
字幕
[c]キネマ旬報社