脚本、製作
地球上の全生物の中で人間だけが持っている特権“笑い”を中心に、サイレント映画の人気とエネルギーの秘密をさぐる。構成は2部にわかれ、第1部はイギリスのフィルム・インステチュート提供のオリジナル・フィルムを日本で20分に編集した活動写真の創世期を語ったもの。ナレーターは小沢昭一、構成は山田宏一、デザインは和田誠、編集は武市プロダクション。第2部は、サイレント映画の醍醐味である喜劇と連続活劇のアンソロジー。製作・編集は「喜劇の黄金時代」「喜劇の王様たち」を製作したロバート・ヤングソン、音楽はジャック・シェインドリンが担当。
ストーリー
第1部 世界ではじめての映画はトマス・エジソンの手によって登場した。もっとも今日私たちが接しているような、映画館の暗がりで向かい合うことができる映画ではない。キネトスコープと呼ばれる箱の中のフィルムをのぞき穴から見る孤独で原始的な娯楽であった。映画がスクリーンに映写されはじめたのは、フランスのリュミエール兄弟によって開発されたシネマトグラフである、1895年(明治28年)12月。ましょはパリのあるカフェ。それから8年後、私たちを夢幻の陶酔にさそい込む、“物語をもった映画”が登場した。1903年の「大列車強盗」によって、映画は新しい夜明けを迎える。/第2部 第2部は“スナップ”ポラードの1922年の作品「映画館」からはじまる。さらにマックセネット、チャールズ・チャップリン、ダグラス・フェアバンクスなど映画史に偉大な足跡をしるした偉人たちにスポットがあてられ、後半は連続活劇の手に汗にぎるシーンが続出する。パール・ホワイト、ルス・ローランド、ワーナー・オーランドなど。そしてクライマックスは延々15にわたるモンティ・バンクス主演「無理矢理ロッキー破り」の驚くべき追っかけシーンだ。
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