ロッド・テイラー
Mitch
鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷な恐怖ドラマ。原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」であり、それを「逢うときはいつも他人」のエヴァン・ハンターが脚色した。監督は「ロープ」のアルフレッド・ヒッチコック、撮影は「結婚泥棒」のロバート・バークス、特殊撮影はアブ・アイワークス、音楽はレミ・ガスマンとオスカー・サラの2人。出演者は「海賊魂」のロッド・テイラー、「40ポンドのトラブル」のスザンヌ・プレシェット、「青年」のジェシカ・タンディ、チャールズ・マグロー、新人女優ティッピー・ヘドレンなど。製作は前記ヒッチコック。
突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。そして、ほどなくブレナーの予感は現実となった。鳥の大群が人間を襲い始めたのだ。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。が、ブレナーがやっとのことで追い払った。どこからともなく飛来してくる鳥の群れは、ますます増える一方だった。そして、ついに鳥による惨死者が出た。農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。授業中のアニーは、ふいにメラニーの来訪を受け、外を見て足がすくんだ。おびただしい鴉の群れが校庭の鉄棒を黒々とうずめていたからだ。鋭い口ばしをとぎ、鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。もはや一刻の猶予もない。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。
Mitch
Mrs._Brenner
Melanie_Daniedls
Annie_Hayworth
Cathy_Brenner
Mrs._Bundy
Sebatian_Sholes
Mrs._MacGruder
Travelling_Salesman
Deputy_Al_Malone
Drunk
監督、製作
脚本
原作
撮影
音楽
音楽
編集
衣装デザイン
特殊効果
アソシエイト・プロデューサー
セット
[c]キネマ旬報社