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1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題に。4度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。戦争を描いた「cocoon」は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。近著に「かみまち」「すずめの学校」。2025年にはNHKにて「cocoon」のアニメ化が決定している。
おすすめのEPAD作品
「Kと真夜中のほとりで」
マームとジプシー
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1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題に。4度文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。近著に『かみまち』『すずめの学校』。2025年にはNHKにて『cocoon』のアニメ化が決定している。
舞台の「cocoon」を作り始める前、初めてマームとジプシーを舞台で観たのがこの作品でした。小さな劇場で、ぎゅうぎゅうになって座ったのを覚えています。繰り返される言葉や、動作が紡ぎ出していく独特の表現に衝撃を受けました。この感覚は確かに知っているのに、一度もみたことのない世界をみたと思いました。心の奥深くを撫でられるような、小さいけれども叫びのような声。いま覚えているのは断片的なイメージばかりです。もう一度、あの小さな劇場の熱気を再体験できたら…あのころ、を描く作品世界と、戻ることのできない観劇体験が重なって、10年以上経ったいまでも強烈なものとして響いています。
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1965年生まれ、大阪府出身。1990年、神戸大学の劇研仲間を中心に劇団「惑星ピスタチオ」を結成。実験と娯楽の融合を目指し、パワーマイム、カメラワーク演出など様々な演劇手法を開発した。「破壊ランナー」(1992年初演)では生身の肉体表現によって音速レーススポーツを表現。後の舞台『弱虫ペダル』におけるレース演出の基礎となった。折紙作家としての活動も長く、「1つのもので全てを表現する事が演劇と折紙は同じ」と述べている。
おすすめのEPAD作品
「水街」 維新派
「トワイライト」 維新派
「王國」 維新派
「維新派」作品は、演劇界が抱えていくべき葛藤が載っていると思っています。というのは、作品自体はたぶん人類が到達した舞台成果の中で最もすばらしいものの一つで、こんなにスペクタクルな光景を人力で表現できるのかと、驚愕するものなんですよ。しかしその素晴らしさは、演出家の絶対的統制の下、俳優が精密に動いて達成したものでもあるのです。これは演出家の創造なのか、集団の創造なのか。そこに人間疎外は内包されていないのか、いやこれこそ新しい高次元の意志なのか。今でも私には答えは見えていません。わからないまま、この舞台を美しいと思ってしまう。「維新派」はそういう問題意識を持ってぜひ観てみてほしいです。今答えが出なくても、映像に残っているのであれば、未来の人がきっと見てくれて、答えに近づいてくれると信じています。
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1987年7月20日生まれ、埼玉県出身。アニメの主役で声優デビュー。その後すぐにミュージカル「テニスの王子様」海堂薫役に抜擢される。 近年では多数の舞台で主演を務めており、演技力に定評がある。出演作に「瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々」瀧廉太郎役、オフブロードウェイミュージカル「bare」主演、「シェイクス」主演など。近年では、MANAKAI STAGE「A3!」ACT2シリーズや「青春鉄道」シリーズなど、出演作は多数。2016年12月演劇ユニット「トンダカラ」を結成、2020年プロジェクト「PAT Company」始動しプロデュースも手がける。 2022年夏より舞台『弱虫ペダル』で演出家としても活動しており、その活動は多岐に渡る。
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「MIDSUMMER CAROL~ガマ王子vsザリガニ魔人~(2008年版)」
パルコ劇場 キューブ
高校の時に観てどっぷりハマり、初めて「演劇好きだな」って心から思った作品です。当時観て感動してDVDも買って…とのめり込むくらい好きだったので、僕にとっては本当に自分の青春が詰まっている作品ですね。なかでも(龍門寺役の)山内圭哉さんが大好きだったので、俺もいつかああなりたい…と思ってました。その後『パコと魔法の絵本』というタイトルで映画化されたものも観て「ああ映画だとこういくのか」と新鮮でした。映画と合わせて、表現方法の違いなどを見比べるのもおもしろいと思います。いま観ても色褪せない素敵な作品なので、観た方はもし道でばったり会ったら、ぜひ感想を言い合いましょう!
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7月8日生まれ、東京都出身。10代でデビューして以来、コミック誌やファッション誌など多方面で活躍中。女性の心情をリアルに描写した漫画やイラストを多く手掛けるほか、そのファッションセンスも注目を集める。1991~1993年、名作「メイキン・ハッピィ」で人気が不動に。1997年飛鳥新社より選集(全10巻)刊行開始。粋なストーリー漫画を描く一方で「シッポがともだち」のようなエッセイ漫画にも定評があり、自身の出産体験は「贅沢なお産」(飛鳥新社・新潮文庫)、「今日もお天気」シリーズ(祥伝社)に詳しい。趣味は着物で出かけること、バレエ鑑賞、歌舞伎鑑賞。
おすすめのEPAD作品
「『THE BEE』Japanese Version」
NODA・MAP
野田秀樹さんの作品が多く収集されていますね。NODA・MAPの作品は、近年はなかなかチケットが取れないのですが、「THE BEE」は劇場で観ました。(アラム・ハチャトゥリアンの)「剣の舞」に詞をつけたのを橋幸夫さんが歌ったのが頭の中をぐるぐるしていたのを覚えています。野田さんの芝居は、チケットが取りにくくなるまではわりとたくさん観ていて、例えば「オイル」もとても好きでした。いろんな言葉遊びを駆使して反戦を訴えたりするのも印象的なんですよね。野田作品にも言えますが、見終わったあとに考えさせられる作品が好みですね。その余韻を楽しみつつ、パンフレットもくまなく読みますし、舞台を観ている時に気づかなかったことを発見するのも観劇後のお楽しみのひとつです。
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の とりくみ
EPADは、舞台芸術のアーカイブを人々の共有財産としてオンラインで閲覧可能にし、場所・時間を超えて届ける仕組づくりを行っています。
舞台芸術を見たい方、創りたい方、文化を愛する方に新しい出会いをもたらし、EPADが「人と文化とのデジタルジャンクション(分岐点)」になることを目指して、日々活動しています。
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©️Naoshi HATORI/青木司/photo:Musical "Touken Ranbu" Production Committee/Photo:Yulia Sko/Yoshikazu Inoue/©️igaki photo studio 提供:豊岡演劇祭実行委員会