つ・む・ぐ 織人は風の道をゆく
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つ・む・ぐ 織人は風の道をゆく

2014年3月29日公開、98分、ドキュメンタリー
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タイ東北部イサン地方の小さな村で織られる布と、それに関わる人たちを追ったドキュメンタリー。タイで伝統的な服作りをする日本人デザイナー、医師、農業をしながら活動する歌手の姿を、7年間撮影した映像から選んだ珠玉のシーンで構成する。監督は、「笑顔の道しるべ -平田大一と南会津の子どもたち-」の吉岡敏朗。

ストーリー

自分たちの手で食べるものを育て、着るものを織り上げ、家を建てるという素朴な暮らしが何代も続いてきたタイ東北部イサン地方の小さな村は、電柱が建ち始めたころから変わり始める。服を作る文化がこの村から途絶えようとしていたとき、伝統文化の復興を支援するボランティアグループが活動を始める。そして、ブリュッセルでオートクチュールを手掛けていた日本人服飾デザイナーさとううさぶろうが、ある声に導かれてこの地を訪れる。やがてタイに移住した彼は、仲間たちとともに“いのちの息吹にあふれた”服作りを始める。船戸崇史は、優秀な外科医として病院でガン患者などを診てきた。しかし、自分のメスではガンに勝てないと悟ると、在宅で最期を看取るお手伝いができたらと、東洋医学や補完代替医療等を取り入れたクリニックを開業する。イサンで染められた“いのちの息吹にあふれた”服の愛用者でもある彼は、毎年末期ガン患者を連れて気功ツアーに出かける。参加者はそれぞれの思いを胸に、第10回目の行き先・石垣島に向かう。農業をしながら歌手を続けるYaeは、母・加藤登紀子の影響で若くしてレコード会社と契約するが、歌うことを通して社会貢献するため、レコード会社を去って独自のライブ活動を始める。彼女の父、学生運動指導者で後に有機農法実践家になった藤本敏夫が残した農園・鴨川自然王国には毎年、援農に多くの人が訪れる。Yaeはここで将来の夫となる男性と出会い、そのウェディングドレスはうさぶろうのデザインだった。タイで織られた服のファッションショーとコンサートが、船戸クリニックで開催されることになり、うさぶろう、船戸医師、Yaeが一堂に会する。医師や看護師、患者、ガンで家族を亡くした人たちがモデルとなり、ボランティアたちが準備に奔走する。そして、ショー当日がやってくる。

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作品データ

製作年
2013年
製作国
日本
初公開日
2014年3月29日
上映時間
98分
製作会社
(制作:Apple of Eyes)
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社