目黒蓮、着物姿でレッドカーペットに登場!『わたしの幸せな結婚』で過ごしたのは「最高の時間」
Snow Manの目黒蓮が映画単独初主演を飾り、ヒロイン役を今田美桜が務める『わたしの幸せな結婚』(3月17日公開)のプレミアイベントが2月1日に六本木ヒルズアリーナで開催され、目黒、今田、渡邊圭祐、大西流星(なにわ男子)、前田旺志郎、高石あかり、塚原あゆ子監督が登壇。それぞれが大正ロマンの雰囲気をまとった本作に合わせた衣装に身を包んでレッドカーペットを歩き、会場を沸かせた。
日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」で連載がスタートし、シリーズ累計発行部数550万部を突破した原作を、「アンナチュラル」や「最愛」など数々の大ヒットドラマを手掛けた塚原監督が実写映画化した本作。心を閉ざしたエリート軍人と、家族に虐げられて育った少女の政略結婚から始まる異色のラブストーリーだ。
レトロ車で会場に乗り付け、笑顔でレッドカーペットを歩いた目黒。「寒いなかお集まりいただいて本当にありがとうございます」と観客を気づかいながら、「この日を迎えられて、ドキドキワクワクしています」と感無量の面持ちを見せた。レッドカーペットを歩いた感想を聞かれると「思っていたより多くの皆さんが集まってくれていて、(観客が)めっちゃいる!と思いました」と笑顔をこぼしながら、「『わたしの幸せな結婚』を楽しみにここに来てくださっていると思うと感動しましたし、とてもありがたいです。気持ちよくレッドカーペットを歩かせていただきました」とコメント。目黒が演じたのは、とある宿命を背負った冷酷無慈悲と噂の軍隊長、清霞。この日は着物姿を披露したが、「清霞を演じていたころを思い出しましたし、背筋がシャキッとするような感覚です」と語っていた。
目黒は本作で、映画単独初主演を務めた。原作小説や漫画を読み込んで役づくりに臨んだそうで「清霞は見た目が美しくてかっこよくて、そういうところに僕が近づけるのか不安な気持ちがあった」と正直に打ち明けつつ、「僕はあんなに冷酷ではないですが、中身には共感できる部分もあって。清霞なりに誰かを守りたいと思う気持ち、そう思ってからの行動にはすごく共感しました」と話していた。
清霞と政略結婚で出会う、愛を知らずに育った美世役を演じたのが今田だ。「もともと真面目な方でいらっしゃると思っていましたが、現場での空気感や距離感も含め、すごくストイックに清霞と向き合っていた」と目黒の印象を語った今田だが、五道佳斗役の前田も「本当にストイック。清霞すぎる!」、鶴木新役の渡邊も「カメラが回っていない時も、ずっと清霞なんですよ」と証言した。目黒は「僕がそこまで器用ではないので、本番の『よーい、スタート』でパッと役に変わるような器用さがない。常に役のことを考えていた」と没頭するあまり、周囲が話しかけても気づかないこともあったという。
すると今田は「控え室で二人きりになる瞬間があって。私も『なにを話そうかな』と考えていたんですが、目黒さんが一言『気まずいですね』と。直球だ!と思って」と笑いながら、「めちゃくちゃおもしろい人だなと思った」と述懐。目黒は「今田さんもそう思っているだろうなと思った。だったら素直にそれを言って、笑いに変えちゃったほうがいいかなと思って」とその意図を明かすと、今田は「笑いました。そのおかげでほぐれました」と感謝していた。
映画単独初主演を務めあげた目黒は、「自分には、なくてはならなかった時間」と本作の撮影で過ごした時間は宝物のようなものになったという。「キャストの皆さんもそうですが、塚原監督がお芝居をわかりやすい言葉でたくさん教えてくれた。すごく愛のある人。それがいまの自分のお芝居の土台を作ってくれた。そのあとに自分が撮った作品でも『ここは違うかな』と思ったら、塚原さんが教えてくれたことを勝手に思い返していたくらい、自分の基盤になるものをくださった。最高の時間だった」と心を込め、これには塚原監督も「役に立っていたなら幸せです」と目尻を下げていた。
取材・文/成田おり枝
※高石あかりの「高」は、はしごだかが正式表記