ジョージ&フレッド・ウィーズリー役 オリバー&ジェームズ・フェルプス インタビューPART2

インタビュー

ジョージ&フレッド・ウィーズリー役 オリバー&ジェームズ・フェルプス インタビューPART2

――映画の仕事を続けるつもりですか? それとも何か別のことを?

O「もちろん映画の仕事を続けて行きたい。7月に撮影は終わったから、次のことを考えて行こうと思っている。自分たちが思っていた将来と全く違うことをやってくることができて、とても良かったからね。オーディションに行く前には、自分たちがこうなっているなんて想像もしなかったよ。おそらく大学で、地理学か地質学でも勉強していただろうと思う」

――映画の仕事は演技をする側で? それとも別な仕事で? ハリー・ポッターで別な仕事を経験したのですよね?

J「『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)で、ADとして働いてみたんだ。ほとんどの期間、契約されていたけど、僕たちの撮影は3、4週間しかなかったし、もともと興味があったからやってみたんだ。でも、朝5時起きは嫌だったね(笑)。演技する方が良いよ。またいつかやってみるかもしれないけど、当面は役者をやっていきたい。甘やかされすぎたのかもしれないね」

――シリーズの中で一番好きなシーンや瞬間はどこですか?

J「『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)のクリスマスダンスパーティーのシーンだね。参りましたって感じ。それまでダンスなんてやったことがなかったから、ボールルームダンスを習わなきゃいけなかった。それは面白かったし、撮影そのものも楽しかったんだ。僕たちは18歳で、それまでの3作では僕たちが一番年上だったんだけど、あの作品では、ケイティ(・リューング※チョウ・チャン役)とかクレモンス(・ポエジー※フラー・デラクール役)をはじめ、僕たちと同じような年齢の子がいたし、グレートホールを完全に改装して、それは豪華なセットを創り上げた。ジャービス・コッカーやラジオ・ヘッドが来て演奏したし、あの撮影期間はすごかったね。クールだったよ」

O「僕にとっては3作目で、フレッドとジョージがハリーに“忍びの地図”を渡すシーンだね。そこは、撮影前に祖父が本を読んで、『ここがポイントだ。ここをうまくやらないといけないぞ』と言っていたところだからなんだ。祖父は撮影中に重病になってしまったんだけど、そのシーンはとりわけ一生懸命演じた。何も抑制しないでやったんだ。終わってから、電話して、撮影はどうだったか伝えたことを覚えているよ。だから、そのシーンがいつも心に残っているんだ」

――もう、打ち上げパーティーはやったのですか?

O「うん、何週間か前にね。楽しかったよ。だけど、典型的なイギリスの天気で、一日中雨が降っていたんだ」

――ホグワーツでやったのですか?

O「いや、グラマラスなことに、リーブスデン・スタジオの滑走路だよ(笑)。フェアのグラウンドみたいなのを作って。みんなとおしゃべりできて、良い機会だったよ。僕らも友だちをふたり連れて行ったんだ。で、マットは僕たちと一緒にダッジムに乗っていて、エマが別のに乗っていたんだけど、マットが彼女の車の右側にぶつけちゃって。『ごめん。ぶつけるつもりはなかった』なんて後で謝っていた。夜は夜で、また別のパーティーをやって、帰りはロンドンのルパートの家に行ったよ。楽しかったね。良い思い出になるよ」

――ダンやエマにジェラシーを感じますか?

O「全く感じないね」

J「ジェラシーなんて感じないよ。何週間か前にルパートとショッピングに行ったんだ。僕たちは、ルパートと一緒にワッキー・ラリー(公道上での変則レース)というのに参加したんだ。車にかけられるお金は250ポンド以下というレースで、フランスのリールから、アルプスを超えて、バルセロナに向かう。途中、ルクセンブルグで止まった時、プレスか何かの人がいたんだ。どうやって来たのかわからないんだけど。で、そのレースでは、立ち寄った所の全てで買い物をしなきゃいけないルールがあるので、ルクセンブルグでワインを買うことにした。そしたら、その彼女が『何でワインを買うんですか?』とか『何で?』と色々聞くんだよ。だから、僕は全然うらやましくなんかないね。彼らはよくやっているよ。僕ならあの年齢であんなふうにできるかどうかわからないよ」

O「シーズンチケットを持ってサッカーの試合を見に行ったとしても、僕らが彼らの人気のレベルだったら落ちついて見ていられないと思うよ(笑)」

――それでもファンから気づかれることはあるでしょう? ハリー・ポッターのファンはキャラクターのことをよく知っていますからね。どんな気分ですか? 落ちつかない気分?

O「僕らの場合はまだ大丈夫なレベルだよ。徐々に入って来たという感じだから。変なものだけどね。テレビに出たりする方がもっと気づかれるんじゃないかな。父親とか母親に」

J「一番面白かったのは、僕たちが長髪の赤毛だった時だね。身長が6フィート2インチあるから、余計目立つのかもしれないけど。ホリデーでメキシコに行った時、海で泳いでいたんだ。そしたら50歳くらいの女性が、海から突然顔を出して、「あなた、ハリー・ポッターの人?」って。「ええ」(すごく小声で)って答えたら、また海にもぐっていったよ(笑)。僕たちも気づかれるけど、ハリー・ポッターのファンって、あまり強烈な人はいないから良いんだよね。ちょっとおしゃべりしたら、後は僕らを放っておいてくれる。フレッドとジョージのキャラが明るいということも幸いしているのかもしれない。去年、トムとパリに行った時、小さい男の子がやってきて、その子の母親が通訳して会話したんだ。『彼らがフレッドとジョージよ』『初めまして』みたいに。ところが『彼がマルフォイをやっているトムよ』って母親が言ったら、その子、『違うよ』(ブスっと)だって(笑)。きっと怖かったんだよ」

O「6、7歳ぐらいの子だったね。僕たちはキャラクターのお陰でファンも社交的に接してくれるからラッキーだよね」

インタビューPART3に続く
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