将来の大女優決定!? ベテラン子役&新鋭美少女に注目
第二次大戦末期、日本軍がマッカーサーから奪った200兆円にもなる財宝を隠匿する作戦のため、軍に呼集された20人の少女。彼女らの数奇な運命を描く、浅田次郎の同名小説を映画化したのが8月27日(土)公開の『日輪の遺産』だ。
本作で重要な役割を担うのが、前述した20名の少女たち。オーディションによって選ばれた少女たちは、いかにも戦中・戦後にいたかのような、少し古風な風貌の美少女だが、その中でも目立っているのが、リーダー格の久枝を演じた森迫永依だ。昨今の“子役ブーム”の先駆け的存在として、実写ドラマ「ちびまる子ちゃん」の初代主演で大ブレイクを果たし、その後も話題の作品で大人顔負けの名演を見せてきた彼女が、本作でもベテラン俳優を相手に貫禄の演技を披露している。今年で14歳の若さながら、既に10年近いキャリアを持っており、もはや“名子役”ではなく“名女優”としての第一歩を踏み出し始めているといえるだろう。
そして、そんな森迫と共に一際存在感を示しているのが、病弱な美少女スーちゃんを演じた土屋太鳳だ。昨年、大河ドラマ「龍馬伝」で龍馬の姉・乙女の少女時代を演じたことで注目を浴びた彼女は、今回は役作りのため、撮影前から5kg以上も体重を落として役に挑んだ本格派だ。さらに撮影中には差し入れのお菓子にも手を出さず、持参した軍服姿のおじいちゃんの写真を握り、気持ちを作るなど、まだ16歳ながら女優魂を見せつけている。
この春に放送されたドラマ「鈴木先生」では、クラスメイトだけでなく、担任の鈴木先生に一目置かれる美少女・小川蘇美を演じ、現在放送中のドラマ「桜蘭高校ホスト部」ではフランス帰りの帰国子女でオタク&妄想少女・宝積寺れんげを、連続テレビ小説「おひさま」では井上真央演じる主人公から勉強を教わるハナ役を演じるなど、テレビで見ない日もないほどの活躍ぶりだ。
人気子役から脱皮し、大人の女優へと成長しつつある森迫永依と、その美貌を生かし、モデルとしても活躍する黒髪の美少女・土屋太鳳。『日輪の遺産』では、今後の日本映画界を代表する存在としてブレイク必至なふたりに注目して見てほしい。【トライワークス】