ジーナ・ローランズ
Marion
失われたもうひとつの自己を求め、苦悩し彷徨するひとりの女性の姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはジャック・ローリンズとチャールズ・H・ジョフィ、製作はロバート・グリーンハット、監督・脚本は「セプテンバー」のウディ・アレン、撮影は「存在の耐えられない軽さ」のスヴェン・ニクヴィストが担当。出演は「ラヴ・ストリームス」のジーナ・ローランズ、ミア・ファロー、イアン・ホルム、ジーン・ハックマンほか。
大学の哲学教授マリオン(ジーナ・ローランズ)は、50歳の誕生日を機に、新作の執筆のため、ニューヨークの下町にアパートを借りた。ある日、疲れて居眠りをしている彼女の耳に隣室の精神分析医のもとに通う患者の声が聞こえてくる。聞くともなしに聞いてゆくうちに、彼女にはその患者ホープ(ミア・ファロー)の告白が、かつての自分の苦悩と二重になり、次第に「もうひとつの自己」を見つめ直すようになる。彼女にとって2度目の結婚になる現在の夫ケン(イアン・ホルム)は外科医で、マリオンには義理の関係になる彼の娘ローラ(マーサ・プリンプトン)との間も平穏で、いたって幸せな日々を送っていた。が、そんな彼女の頭を時としてよぎるのは、結婚パーティーの席でみせた、ケンの前妻の醜態であった。さらにマリオンは、ある日自分がローラにとって押しつけがましい存在であることを知る。そして苦悩の色を深める彼女の脳裏をよぎるのは、かつての恋人ラリー(ジーン・ハックマン)との気まずい別れだった。マリオンは彼と結婚するつもりはなかったが、ラリーはその気だった。彼はマリオンに、思わせぶりな素振りを見せた、と言うが、彼女には思いがけないことだった。が、それは旧友クレア(サンディ・デニス)との再会で証明される。さらに彼女は、マリオンのそんなところが大嫌いだ、と言い放つ。疲労しきったマリオンは実家に戻るが、そこで彼女が思い出すのは、父(ジョン・ハウスマン)と自分、そして弟との不仲だった。ある日街角で偶然会ったホープを強引に食事に誘い、現在の自分の心境を告白するマリオンは、彼女から世界一不幸な人と告げられる。その後マリオンは、ケンと友人リディア(ブライス・ダナー)の不倫を知り、離婚を決意した。傷心の彼女は、ふと自分をモデルにラリーが書いた小説を手に取り、それを読み始める。いつしかその主人公の姿に勇気づけられてゆくマリオンの胸には、次第に生きるための新たな息吹きが芽吹いてゆくのだった。
Marion
Hope
Ken
Lydia
Larry
Kathy
Laura
Marion's Father
Claire
Sam
Paul
監督、脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
美術
編集
字幕
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