キール・マーティン
White_Folks
ハーレムでコンビを組んで暴れ廻る白人と黒人の活躍を描く。製作はマーシャル・バックラー、監督はラリー・ユスト、アイスバーグ・スリムの原作をT・ローウィンとA・ニューバーグ、ラリー・ユストが脚本化、撮影はイジドア・マンコフスキー、音楽はジェームズ・ボンド、編集はピーター・ペラシェルスが各々担当。出演はキール・マーティン、メル・スチュアート、ダラス・エドワード・ヘイズ、ビバリー・バラード、バーニー・ワトソン、ドナルド・サイミントン、ドン・フェロウスなど。
“白人”(キール・マーティン)と呼ばれる、黒人と白人の混血の男と、黒人のブルー(メル・スチュアート)は、息の合ったコンビネーションで、フラスカッティからにせのダイヤと交換に、10万ドルを巻き上げた。“白人”は、そのニックネームどおり外見は白人そのもので、下層階級に生まれた彼にとって、それは願ってもない大きな武器だった。黒人だったら信用されないが、白人ならその白い皮膚の色を見ただけで信用してくれる・・・。だがブルーの妻クレオ(バーニー・ワトソン)は、彼が黒人の血が混ざっているとは信じられず。自分たちをいつか裏切るのではないかと恐れていた。その頃、フラスカッティは見事だまされたことに気づき、あまりのショックに心臓麻痺で入院してしまった。意識不明で口をきくこともできない病状を心配して集まった親類一同の中に従弟のニノ・パレリがいた。彼はこの辺一帯のボスとして君臨している男だった。そこへやってきたのは、この辺のチンピラをおどして小遣い銭を巻き上げているケチな警官ドット・マレー(ダラス・エドワーズ・ヘイズ)で、彼は犯人を挙げるとイキがってなにがしかの報酬を約束させた。ドットには目星がついていた。彼はすぐ“白人”とブルーの行きつけのバーに飛び、2人を脅迫した。2人は最初とぼけて乗らなかったが、結局、折れて5000ドルやると口約束した。だが、まんまと彼をだまし、次の仕事を始めた。街でひっかけた女の子スーザン(ビバリー・バラード)に連れて行かれたパーティーで知り合った金持ち連中に、有能は若いビジネスマンというふれこみで土地売買の話しを持ちかけたのだ。連中はすぐ飛びついてきたが、銀行は3時で閉まってしまい、だました10万ドルの現金は手にできなかった。さらにその途中、ドットに発見され“白人”は腕を撃たれ、やっとの思いで逃げた。もう潮時だから逃げようという“白人”に対し、10万ドルがあきらめきれないブルーは残るといい張ってゆずらなかった。ニノ親分の追跡とドットの復讐のハサミ射ちに合った2人は夜明けの街を逃げ回った。負傷した“白人”は辛くもドットを倒したが、ブルーは殺された。朝焼けの中で“白人”の腕に抱かれたブルーは静かに息を引き取った。
White_Folks
Blue_Howard
Dot_Murray
Susan
Cleo
Morrison
監督、脚本
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
編集
字幕
[c]キネマ旬報社