硝子の塔
硝子の塔
3.0

硝子の塔

1993年10月30日公開、サスペンス・ミステリー
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何者かに常に窃視されるヒロインが連続殺人事件に巻き込まれていくさまを描いた、エロティックなサイコ・サスペンス。監督は「パトリオット・ゲーム」のフィリップ・ノイス。製作は「ローズマリーの赤ちゃん」のロバート・エヴァンスで、原作は同作のアイラ・レヴィン。エグゼクティヴ・プロデューサーはハワード・W・コッチと、脚本を手掛けた「氷の微笑」のジョー・エスターハス。撮影は「虚栄のかがり火」のヴィルモス・ジグモンドが担当。音楽は「裸のランチ」のハワード・ショアがスコアを書き、UB40、エニグマ、ネナ・チェリーなど14組のアーティストの曲が挿入曲として使用されている。主演は「氷の微笑」のシャロン・ストーン。ほかに「バックドラフト」のウィリアム・ボールドウィン、「山猫は眠らない」のトム・ベレンジャー、「ウディ・アレンの重罪と軽罪」のマーティン・ランドーらが共演。

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ストーリー

カーリー・ノリス(シャロン・ストーン)は、ニューヨークの出版社で働く35歳の編集者。最近、7年間の不幸な結婚生活を解消した彼女は生活を変えるため、マンハッタンのガラス張りの超高層マンションに引っ越した。カーリーは越して来てすぐに、住人で大学教授のホール(キーン・カーティス)から、最近マンションに住んでいたナオミ・シンガー(シャロン・ストーン)という若い女性が不審な死を遂げたことを聞かされる。彼女は住人で作家のジャック(トム・ベレンジャー)や、同じく住人でゲームデザイナーのジーク(ウィリアム・ボールドウィン)らと知り合う。ジャックは死んだナオミがカーリーにとてもよく似ていたと言い、彼女は次第に不安を感じる。一方、カーリーはリッチでハンサムなジークに心惹かれ、2人は結ばれた。ジークはカーリーに、実は自分は父の遺産を継いだマンションのオーナーであることを話し、秘密のモニター室を見せる。そこにはマンションの住人たちの生活が映し出されていた。そしてカーリーとジークのセックスシーンも録画されていた。カーリーはショックを受け、ジークの覗き趣味に不安を感じた。そんなある日、ホールがバスルームで死んでいるのが発見された。カーリーはマンション内で起こる一連の殺人事件の謎をさぐり始めるが、ある日、カーリーが部屋に帰るとそこにはジャックが居て、ナオミが死んだのはこの部屋だと忠告した。ところがジークは「彼女のことは知らない、付き合っていたのはジャックの方だ」と言うのだった。半信半疑のカーリーは、隣人ヴァイダ(ポリー・ウォーカー)が殺され、現場にいたジャックが容疑者として逮捕されても、まだジークに対する不信感を拭えなかった。そこへ仮釈放されたジャックがやって来て殺人犯人はジークだと言い放った。カーリーはナオミが殺されたときの録画テープをこっそり見ようとするが、ジークに見つかる。カーリーは銃で、壁一面に張り巡らされたビデオの画面を破壊して行くが、その中にはジャックがナオミを突き落として殺した瞬間も映っていた。

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作品データ

原題
Sliver
製作年
1993年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント映画=UIP
初公開日
1993年10月30日
製作会社
ロバートエヴァンスプロ作品
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社