ヴァージニア・マドセン
Helen Lyle
1993年アヴォリアッツ映画祭で主演女優賞、音楽賞、観客賞を受賞した作品。キャンディマンという伝説の殺人鬼に生け贄として目を付けられてしまった大学院生の悪夢を描く。原作は英国のスティーブン・キングと呼ばれるクライブ・バーカーによるもので、それを監督のバーナード・ローズが脚本化し、映画化した。音楽はミニマル音楽の巨匠フィリップ・グラス。製作はシガージョン・サイヴァットソン、アラン・ポール、スティーブ・ゴーリン。エグゼクティヴ・プロデューサーは原作のクライブ・バーカーが担当している。その他撮影はアンソニー・B・リッチモンド。特殊視覚効果はボブ・キーン。編集はダン・レイ。
黒人居住地区にまつわる都市伝説を研究している大学院生のヘレン(ヴァージニア・マドセン)は、キャンディマンについてのレポートに熱中していた。キャンディマンとは、鏡の前でその名を五回唱えると現れると言われている殺人鬼のことだった。ヘレンは、キャンディマンの伝説に興味こそ持っていたが信じてはいなかったので、ふざけてその名を唱えてしまう。ある日、ヘレンは大学教授である夫トレバー(サンダー・バークレイ)の師から、キャンディマンについての話を聞く。キャンディマンが奴隷の息子であったこと、地主の娘と恋に落ち、娘を妊娠させてしまったためにリンチに遭い、ノコギリで右腕を切り取られ、養蜂所の蜂に全身を刺されて死んだことなど… 。そのリンチの現場が黒人居住地区の公営団地カブリーニだと知ったヘレンは、カブリーニ周辺の写真を撮るために公営団地に足を運んだ。キャンディマンが現れたとされる公衆便所に入り、写真を撮っていたヘレンはキャンディマンと名乗る不良少年に襲われ、怪我をする。この事件をきっかけに、ヘレンは、新聞に載ったいくつかの切り裂き魔の事件はキャンディマンの仕業ではなく、キャンディマンの名を借りた町の不良の仕業と思うようになった。ところが、そう思ったとき、キャンディマン(トニー・トッド)が姿を現し、ヘレンの回りの人々を次々に切り裂いていくのだった。この一連の事件はヘレンに容疑がかかり、ヘレンは精神病院に強制入院させられる。精神異常者として扱われるヘレン。しかし、彼女はキャンディマンの力を借りて病院を脱出し、夫の元に帰るのだった。ところがトレバーは、女子大生の愛人と新しい生活を始めていた。絶望の中、ヘレンはキャンディマンの住処にやってくる。キャンディマンはヘレンをゴミの山の中へ誘いだし、2人は火に焼かれて死ぬ。跡にはキャンディマンの右手についていた鉤が見つかった。カブリーニに住む黒人たちはその鉤をヘレンの墓に入れてやる。数日後、悲しみに暮れていたトレバーは鏡の前でヘレンの名を5回呼ぶ。するとヘレンが現れ、トレバーは切り裂かれた。
Helen Lyle
Candyman
Trevor Lyle
Bernadette Walsh
Anne Marie McCoy
Jake
Purcell
Dr. Burke
Detective Frank Varento
監督、脚本
原作
製作
製作
製作、製作総指揮
撮影
音楽
編集
特殊効果
字幕
[c]キネマ旬報社