ロバート・デ・ニーロ
Wayne
若く美しいギャングの情婦に恋してしまった臆病な刑事の姿を描く恋愛コメディ。監督は「ヘンリー」のジョン・マクノートン。製作は「ケープ・フィアー」の監督マーティン・スコセッシと同作の製作バーバラ・デ・フィーナ。エグゼクティヴ・プロデューサー・脚本は「ハスラー2」でアカデミー脚本賞候補となり、以来スコセッシと3本のコンビ作がある「シー・オブ・ラブ」のリチャード・ブライス。撮影は「夢の果てまでも」のロビー・ミュラー。音楽は「ケープ・フィアー」のエルマー・バーンスタインが担当。主演は「ナイト・アンド・ザ・シティ」のロバート・デ・ニーロ、「3人のゴースト」のビル・マーレー、「愛という名の疑惑」のユマ・サーマン。
シカゴ市警の犯行現場処理班の刑事ウェイン・ドビー(ロバート・デ・ニーロ)は、深夜の現場検証の後、近くのスーパーで強盗に遭遇し、人質になっていた男の命を救った。翌日相棒のマイク(デイヴィッド・カルーソ)にドビーは、15年ぶりに銃を持ち震えたことを告白した。ドビーは余りに臆病で慎重なことから、皮肉をこめて狂犬というニックネームで呼ばれていた。仕事を休んで帰宅したドビーのもとへハロルド(マイク・スター)という男が来て、ボスのマイロが君と話したがっているので、コミック・クラブに来てほしいと言ってきた。ドビーがクラブに行くとボスのマイロ(ビル・マーレー)が舞台に出て来た。彼はドビーが昨夜助けた男だった。彼は表向きはスタンダップ・コメディアンだが、本当の姿は地元を牛耳るギャングのボスだった。マイロは、昨夜の礼を伝えたかったと言い、味方になって支援してやると言う。翌朝、ドビーのもとへ若く美しいグローリー(ユマ・サーマン)が訪ねてきた。彼女はマイロのクラブで働いていたバーテンで、昨夜ドビーに誤ってコーヒーをかけてしまい、その火傷の手当を一週間泊まり込みでするようにマイロに言われて来たという。その日、ドビーはスーパーの強盗が無惨な殺され方をしている現場に立ち会い、帰宅してグローリーに事情を聞くと、彼女は自分は商売に失敗した兄の代わりにマイロの抵当に入っていることなどを語った。いつしかひかれ合っていた2人はその夜初めて唇を重ねた。翌日、グローリーとの愛の喜びを知り、心弾むドビーだったが、マイロが署にやって来て、4日後グローリーを引き取りに行くと言って出ていく。約束の朝、ドビーのところへマイロがハロルドと共にやって来るが、ドビーは彼女と恋に落ちたので結婚するかもしれないと言い、マイロはそれなら仲間になれと言うが、ドビーはきっぱりと断わる。マイロに彼女を返さないなら3日以内に4万ドル支払えと言われたドビーは必死になって金を借りるが、2万7千ドルしか集まらない。期限の日、グローリーは金は使ってほしくないから、マイロのもとへ戻ると言って出て行き、その直後、マイロが手下と共に現れた。金はないというドビーをマイロたちが連れ去ろうとした時、マイクたち刑事が駆けつけ、それを見たマイロは、「グローリーは生きてられないぞ」と言って立ち去ろうとする。その時ドビーは銃を手にマイロに詰め寄り、決闘しろと叫んだ。マイロとドビーの2人はグローリーをめぐってのおかしくも真剣な殴り合いとなる。殴られても殴られても立ち上がるドビー。ドビーのグローリーへの思いの強さに折れたマイロは、潔ぎよく去っていく。ドビーとグローリーは晴れてカップルとなるのだった。
Wayne
Glory
Frank
Mike
Harold
Andrew
Lee
監督
脚本、製作総指揮
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
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衣装デザイン
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