ジェフ・ブリッジス
Berney
作家志望の男が3年掛かりで行方不明になった恋人を探すうち、驚くべき真実を発見するサイコ・スリラー。監督はオランダ出身のジョージ・スルイザー。原作はティム・クラッベが書いた「ゴールデン・エッグ」という小説。それを共同制作のトッド・グラフが脚色した。その他、「グッドモーニング・ベトナム」のラリー・ブレズナーと「ヤングガン2」のポール・シッフが共同で製作した。撮影は「裸のランチ」のピーター・サシツキー。美術は「ミュージックボックス」のジャニーヌ・クラウディア・オップウォール。編集は「ドクター」のブルース・グリーン。音楽は「オーメン」でアカデミー作曲賞を受賞した巨匠ジェリー・ゴールドスミスが担当した。別邦題「失踪 妄想は究極の凶器」。
作家志望のジェフ・ハリマン(キーファー・サザーランド)は、恋人のダイアンと共にセント・ヘレン山へ車で遊びに来ていた。途中、トンネルの中でガソリン切れになり、ジェフは1人でガソリンを取りに行く。ダイアンは暗いトンネルの中に取り残されたことに腹を立て、2人はケンカをしたがすぐ仲直りした。ダイアンはジェフにライターをプレゼントした後、トイレに行くと言って行方不明になる。ジェフは道行く人にダイアンの行方を尋ねたが手掛かりはなく、警察も痴話ゲンカと思って取り合ってくれなかった。失踪の真相を追って、ジェフはその後3年間、ダイアンを探した。それを知った出版社の編集者はジェフに失踪事件の手記を書くよう勧めた。その頃、ジェフはウェイトレスのリタ(ナンシー・トラヴィス)と出会い、同棲するようになる。リタはジェフに「秘密を持たないで」と忠告する。ジェフはテレビに出演し、誘拐事件なら犯人に会って真相を聞きたいと訴えた。リタはジェフがダイアンにこだわってることに不安を感じ、ジェフの書いている小説を盗み見た。そこにはダイアンへの思いが書き込まれていた。ジェフのテレビを見て、バーニー・カズンズ(ジェフ・ブリッジス)という男が連絡をしてくる。ダイアンの消息を知っているのではないかと直感したジェフは会いに行くことにするが、リタは「からかわれているのよ。行くなら警察と行くことね」と言って家を出て行ってしまう。バーニーは、大学の化学教師で、美しい妻ヘレン(リサ・アイクホーン)とティーン・エイジの娘デニース(マギー・リンダーマン)と幸せに暮らしていた。しかし、デニースはバーニーが別荘として使っている山小屋で愛人と密会しているのではないかと疑っていた。バーニーは、実はダイアンが失踪した日、彼女に会っていた。セント・ヘレン山のガソリン・スタンドの前でバーニーに会ったダイアンは、彼のしていたブレスレットが気に入り、バーニーから買うために彼の車に立ち寄ったのだ。ダイアンの消息が途切れたのはその直後だった。バーニーは、ジェフを尾行し彼の家へやってくる。ジェフはバーニーを殴りつけるが、バーニーはただ、俺について来ればダイアンに会えると言っただけだった。その頃、リタは友人のリンと酒を飲んでいたが、どうしてもジェフのことが気になり、ジェフの家の隣人に事情を聞き、ジェフたちのあとを追った。ジェフは3年前、恋人を見失った場所に来ていた。バーニーはジェフに睡眠薬入りのコーヒーを勧めた。そのコーヒーを飲みながら、ジェフは自分がダイアンの追体験をさせられていることを知る。気がつくとジェフは真っ暗な棺桶の中にいた。自分が置かれている状況から、ダイアンも行き埋めにされたのだとジェフは察する。その頃、ジェフを追ってきたリタもジェフと同じように、バーニーにコーヒーを勧められていた。しかし、バーニーに不信感を抱いたリタは、コーヒーを飲まなかった。ジェフが生き埋めにされていると思われる場所に来たリタは、必死で掘り起こした痕跡のある場所を探す。後ろからはリタをも墓に葬ろうとするバーニーが追いかけて来る。格闘の末、バーニーを倒したリタは、どうにかジェフを救出することに成功するのだった。
Berney
Jeff
Rita
Diane
Lynn
Denise
Helene
Arthur Bernard
Miss Carmichael
Copat Gas Station
監督
脚本、製作
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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