ロバート・レッドフォード
Bishop
世界を左右する究極のコンピュータ・チップをめぐって、ハッカー組織と対決するハイテク・エキスパート集団の姿を描くサスペンス・アクション。監督・脚本は「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン、製作・脚本は「ウォー・ゲーム」(脚本)、「レナードの朝」(製作)のローレンス・ラスカーとウォルター・F・パークス、エグゼクティヴ・プロデューサーはリンズレイ・パーソンズ・ジュニア、撮影は「ウー・ウー・キッド」のジョン・リンドレイ、音楽は「パトリオット・ゲーム」のジェームズ・ホーナーが担当。主演は「ハバナ」のロバート・レッドフォード、「影なき男(1987)」のシドニー・ポワチエ、「ドライビング・MISS・デイジー」のダン・エイクロイド、「マイ・プライベート・アイダホ」のリヴァー・フェニックス、「バグジー」のベン・キングスレイ。
1969年、コンピュータ・マニアの学生2人が政府機関や大統領の銀行口座に侵入し、寄付と称して大金を動かしていたが当局の知るところとなり、その一人コズモは逮捕されてしまう。25年後、サンフランシスコでスニーカーズと呼ばれる集団が活躍していた。彼らの仕事は依頼人のビルに侵入し、警備状況の盲点を指摘すること。ビショップ(ロバート・レッドフォード)をリーダーに、元CIAのクリース(シドニー・ポワチエ)、19才のコンピュータ・マニア、カール(リヴァー・フェニックス)、ビル侵入とメカのプロ、マザー(ダン・エイクロイド)、そしてオーディオの天才で盲点のホイッスラー(デイヴィッド・ストラザーン)。ある日、ビショップのもとをNSA(国家安全保障局)の男たちが訪れ、高等数学者ジャネック博士が開発した超高性能の暗号解読器ブラック・ボックスを盗み出すよう依頼する。断わるビショップに、男たちは彼の過去をちらつかせる。実は彼こそが違法なコンピュータ操作をしていたもうひとりの学生だった。ジャネック博士の講演会に行くため、ビショップは数学に詳しい昔の恋人のリズ(メアリー・マクドネル)に協力を求めた。博士の研究室を監視する彼らは、ブラック・ボックスのありかを発見、博士の留守に研究室に忍び込み入手に成功した。しかし、それがどんなコンピュータにもアクセス可能な、キーワード不要の暗号解読チップだと判明し、彼らは驚いた。翌朝、指定の場所に暗号解読器を持参したビショップとクリースは、ジャネック博士が何者かに殺されたのを知る。依頼人の正体を不審に思った2人は逃亡したものの、暗号解読器はグレッグに疑いをかけるが、彼は逆に黒幕の名を告げようとするが追手がグレッグを射殺、ビショップも連行される。気づいたとき、ビショップの前に死んだはずのコズモ(ベン・キングスレイ)が立っていた。獄中で知り合った犯罪組織の大物の片腕となったコズモにとって、あの暗号解読器は不可欠なアイテムだった。解放されたビショップはリズのもとへ。彼女の部屋はスニーカーズの本拠地になった。本物のNSAと身柄の保証を条件に取引しようと試みるが失敗し、彼らは独自に解読器の奪回作戦を開始した。町はずれのおもちゃ工場が彼らのアジトになっていることを突き止めたが、建物に入るにはIDカードと併用の声絞チェックをクリアしなければならない。リズは巧妙な手口でこの工場に勤務するウェルナーに近づき、キーワードを録音し、カードも盗み出した。カールが室温を体温と同じ高さに上げ、ビショップは赤外線センサーの網をくぐり、暗号解読器を手にした。だが、リズに疑惑を持ったウェルナーが会社にかけつけ、コズモはビショップの存在を嗅ぎ付けた。ビショップは、天井裏に追いつめられ、連行されるが、カールの助けで脱出、コズモの裏をかいてブラック・ボックスも手に入れた。事務所に帰ったビショップたちをNSAの職員たちが待っていた。皆の希望を聞き入れることを交換条件に、ブラック・ボックスを手に彼らは去っていった。しかしビショップの手には、中枢部のコンピューター・チップがあるのだった。
Bishop
Crease
Whistler
Mother
C-arl
Liz
Cosmo
監督、脚本
脚本、製作
脚本、製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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