ラファエル・スバージ
MacLachlan
地球人に乗り移った異星人同士の壮絶な闘いを描くシリーズ第2弾。監督は新鋭のセス・ピンスカー。製作は「ヒドゥン」のマイケル・メルツァーとデイヴィッド・ヘルパン。ヒドゥンキャラクター原案はボブ・ハント。SFXとエイリアン・デザインはトッド・マスターズ。音楽はデイヴィッド・マクヒューが担当。
ロス市警の刑事トーマス・ベックとFBI捜査官のロイド・ギャラガーの2人は、人間の肉体を乗っ取る邪悪なエイリアンラウティスを追っていた(実はギャラガーの肉体には、ラウティスに妻子を殺された善玉のエイリアンが乗り移っていた)。ギャラガーはやっとのことでラウティスの抹殺に成功、闘いのさなか殉職したベックの亡骸に乗り移り地球人として定住することを決意する(以上パート1)。が、死んだはずのラウティスの一部が蘇生。15年後、ラウティスの消息を追っていたベック(マイケル・ウェルドン)は工場の跡地に大量の繭を発見、その直後、人間に乗り移ったラウティスに襲われ命を落とす。彼の一人娘ジュリエット(ケイト・ホッジ)は父の亡骸に対面し、その夜マクラクラン(ラファエル・スバージ)という男の手荒な訪問を受ける。彼は、ベックにエイリアンが乗り移っていたことを説明し、自分はかつて同僚であったそのエイリアンから緊急通信を受けて地球にやってきた、同じエイリアンであると告げた。まだ生きていると思われるラウティスを倒すために…。始めは半信半疑であったジュリエットであったが、マクラクランが自分の特殊な能力を彼女に見せたためエイリアンの存在を信じ、彼と共に父を殺した宿敵の打倒を決意する。ふたりはベックが残した資料から、例の工場の場所を突き止めそこへと向かった。工場は巨大なディスコに改造されており、大勢の群衆が踊る中、ラウティスが一人に寄生、マクラクランの所持していたエイリアン抹殺用の兵器を奪って逃走した。次々と人間に寄生し殺戮を重ねるラウティス。一方マクラクランとジュリエットは、ベックの遺品の中から同じ兵器を発見、閉店後のディスコへ行き、ラウティスが産み落した繭をすべて焼きつくし、そこへ戻ってきたラウティスも倒した。いつしか愛し合う仲になっていたマクラクランとジュリエットであったが、エイリアンが人間の体に寄生できる時間は限られており、彼は故郷の星へと戻っていった。
[c]キネマ旬報社