リーアム・ニーソン
Ethan Frome
「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」の女流作家イーディス・ウォートンの長編小説『イーサン・フローム』(邦訳・荒地出版社刊)の映画化。36年のブロードウェイ上演後、40年代のゲーリー・クーパー、ベティ・デイヴィス主演の企画のほか、何度も映画化が図られた末に実現したもの。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ロングタイム・コンパニオン」「ストレート・アウト・ブルックリン」「愛・アマチュア」など、インディペンデントの話題作を手掛けた、アメリカン・プレイハウスのリンゼイ・ロウとリチャード・プライス。監督は『Golden Gate』のジョン・マッデン。脚色はリチャード・ネルソン、製作は「ロングタイム・コンパニオン」のスタン・ヴロドコウスキー、撮影は「ホーリー・ウェディング」「サーチ&デストロイ」のボビー・ブコウスキー、音楽は「スモーク」のレイチェル・ポートマン、美術はアンドリュー・ジャックネス、編集はキャサリン・ウェニング、衣裳はキャロル・オディッツがそれぞれ担当。主演は「ネル」「ロブ・ロイ ロマンに生きた男」のリーアム・ニーソン。共演は「ホーリー・ウェディング」のパトリシア・アークェットとテイト・ドノヴァン、「タッカー」「マッド・ラブ」のジョアン・アレン、「ビリー・バスゲイト」のキャサリン・ホートンほか。
19世紀末、マサチューセッツ州の小さな田舎町スタークフィールド。ボストンから訪れた新任の牧師スミス(テイト・ドノヴァン)は、不具で貧しい生活を送るイーサン・フローム(リーアム・ニーソン)と知り合う。彼に対する村人の冷たい態度に困惑し、村を立ち去りかけたスミスだったが、大家のヘイル夫人(キャサリン・ホートン)は、彼を引き留め、フロームの過去を語る。……フロームの若き日。フロームの母が大病を患い、学校で科学を学んでいた彼は帰郷する。母の看病をしたのは、遠い親戚のゼーナ(ジョアン・アレン)で、その死を看取ったのだった。母の死後、フロームはゼーナと結婚した。ところが、ゼーナは5年後に病の床についた。農作業と病気の妻の世話に明け暮れる喜びのない毎日。そんな折り、ゼーナはいとこの娘で両親を失ったマッティ・シルヴァー(パトリシア・アークェット)を家事手伝いと自分の世話をさせるために家に呼び寄せる。来た当時はゼーナのように病気がちだったマッティは、1年後には元気で美しい娘に変わった。いつしかフロームとマッティはお互いにひかれあうようになる。ゼーナが診察のため一日家を明けたその夜、二人は結ばれるが、幸せな時は長く続かなかった。予定より早く戻ったゼーナは、容態がさらに悪くなったことを口実に、勝手に新しいお手伝いを雇い、マッティには出て行ってもらおうと言い出す。フロームは怒るが、なすすべはない。荷物をまとめたマッティをフロームは送っていくが、なかなか別れられない。かつての約束だったソリ遊びにひとときの安らぎを覚える二人。ところがソリが木に激突、これがもとでフロームは不具になったのだった。……話を聞いたスミスは夫人に付き添い、フロームの家を訪ねる。スミスがそこで見たのは、寝たきりとなり、今はゼーナとフロームの世話を受ける身となったマッティの姿だった。
Ethan Frome
Mattie Silver
Zeena
Riverend Smith
Mrs.Hale
Jotham
Ned Hale
Young Ruth Hale
Denis Eady
Young Ned Hale
監督
脚本
原作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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