コリン・ファーガソン
Tiff Wood
モスクワ・オリンピックのボイコットに泣いたボート競技のアメリカ代表選手たちが、4年後のロサンゼルスを目標に栄光への凄まじい執念を見せる姿を、実話を基に描いたヒューマン・ドラマ。海外マーケットへの進出を積極的に推し進める「RAMPO」の奥山和由がエグゼクティヴ・プロデューサーをつとめ、“Team Okuyama”として日=米=カナダ合作で製作。監督は「トラブルシューター」の原田眞人で、「ペインテッド・デザート」に続く英語圏映画となる。製作は「Keiko」のクロード・ガニオンとユリ・ヨシムラ・ガニオンの夫婦コンビ。原作はピューリッツァー賞作家デイヴィッド・ハルバースタムのスポーツ・ノンフィクションで、これを原田とウィル・エイトケンが脚色。撮影はシルヴェイン・ブロールト、美術はパトリシア・クリスティがそれぞれつとめ、原田作品には欠かせない存在の川崎真弘が音楽を担当している。主演はモントリオールの舞台で活躍する新人コリン・ファーガソン。共演に「トーク・レディオ」のレスリー・ホープ、「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」のケネス・ウェルシュ、「花嫁のパパ」のピーター・マーニック、「ハスラー2」のヘレン・シェイヴァーら。日本からは「美味しんぼ」の羽田美智子がトレーナー役で出演している。
13歳の時から人生のすべてをボートに注ぎ込んできたティフ・ウッド(コリン・ファーガソン)は、仲間たちが実社会へと散っていく中、オリンピック出場を目指して練習を続けていた。80年、ティフはアメリカ代表チームの主将に選ばれていたが、カーター大統領はソ連のアフガニスタン侵攻を理由にモスクワ・オリンピックのボイコットを宣言。4年後を目標に再び練習に明け暮れるティフは、偶然出会ったジョン・ビグロー(ピーター・マーニック)という若者と意気投合し、練習を共にする。大学時代からティフに思いを寄せているパブの女主人・スリム(ヘレン・シェイヴァー)は、彼がボート選手としては年を取りすぎてしまったのではないかと心配し、ティフ自身もピークを過ぎた自分の選手生命への焦りを強めていた。84年、ロスオリンピック代表の座を狙う選手たちが、ティフの恩師でもあるハリー・パーカー(ケネス・ウェルシュ)の元に続々と集まった。ティフ、ビグローをはじめ、ジョー・ブースカレン(クリストファー・ジェイコブス)、日本人トレーナーのタキ(羽田美智子)を伴った“ポーラーベアー”ネルソン(ジェームズ・ハインドマン)など、そうそうたる顔触れ。大学時代のティフのチームメイトで、今はスポーツライターとして活躍するケイト・ボーデロー(レスリー・ホープ)も取材のため合宿に合流した。ハリーも心中ではティフがシングル代表に選ばれることを願っていたが、オリンピック代表選考レースを制したのはビグローだった。ティフはダブルに照準を変えポールとペアを組むが、根っからのシングル・プレイヤーであるティフはなかなか息が合わせられず、ポールが腕を負傷して合宿を離れてしまう。合宿チームからのダブル代表にはブースカレンとクルーズのペアが選ばれたが、ティフを尊敬するビグローは、ティフとのコンビでダブルの練習を繰り返していた。チームメイトやハリーの怒りを買った二人は合宿を出ることを決意し、ティフはネルソンとペアを組んでダブルの代表選考レースに挑戦する。腕の負傷を克服したポールも独自にペアを見つけて出場し、この二組が激しいデッドヒートを演じた末、ティフたちは一歩及ばず、勝ったのはポールのペアだった。ティフは、ビグローに敗れたレースはでゴールした時に余力があったが、ダブルでは完全燃焼し、敗れたことにも悔いはないと、その思いをケイトに打ち明けるのだった。
Tiff Wood
Kate Bordeleau
Slim
Harry Parker
Polar Bear Nelson
Al Shealy
Joe Bouscaren
John Biglow
Taki
Greg Stone
Paul Enquist
Kurt Cruise
監督、脚本、字幕
脚本
原作
製作
製作
製作総指揮
共同製作
共同製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
[c]キネマ旬報社