アンディ・ガルシア
Jimmy The Saint
人生最後の時を迎えた男たちの生き様を叙情的に綴ったサスペンス・ロマン。監督は新鋭のゲイリー・フレダー。製作はケイリー・ウッズ、エグゼクティヴ・プロデューサーはミラマックスを率いるボブ・ウェインスタインとハーヴェイ・ウェインスタインのコンビにマリー・キャンティン、脚本はフレダーとコンビ4作目になるスコット・ローゼンバーグ、撮影は「堕ちた恋人たちへ」のエリオット・デイヴィス、音楽はマイケル・コンヴァーティノ、美術はネルソン・コーツ、編集は「愛と追憶の日々」のリチャード・マークス、衣裳はアビゲイル・マレイがそれぞれ担当。出演は「ゴッドファーザーPARTIII」のアンディ・ガルシア、「エンジェルス」のクリストファー・ロイド、「プリンス・オブ・シティ」のトリート・ウィリアムズ、「ウォーターダンス」のウィリアム・フォーサイス、「パルプ・フィクション」のスティーヴ・ブシェーミ、「ニック・オブ・タイム」のクリストファー・ウォーケン、「ニクソン」のジャック・ウォーデンの個性派俳優に、「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」のガブリエル・アンウォーが華を添える。
デンバー。街角のアイスクリーム・ショップでおしゃべりな老人ヘフ(ジャック・ウォーデン)が話し始める物語……。遺言ビデオの製作会社の経営者で、かつては非情なギャングだった“聖人”ことジミー(アンディ・ガルシア)は、車椅子の身となった以前のボス(クリストファー・ウォーケン)に呼び出されて、奇妙な仕事を命令される。恋人にふられたショックで幼女暴行未遂を犯すなど、情緒不安定になった彼の息子バーナード(マイケル・ニコロッシ)のために一肌脱げというのだ。事業が火の車で金が必要なジミーは、かつての気心の知れた仲間を呼び集める。ポルノ映画館の映写技師のピーシーズ(クリストファー・ロイド)、妻子を抱えてトレーラーハウスの営業で食っているフランチャイズ(ウィリアム・フォーサイス)、葬儀屋で死体をサンドバッグにしているイカレ者のクリティカル・ビル(トリート・ウィリアムズ)、黒人のイージー・ウィンド(ビル・ナン)の4人の仲間に、ジミーは仕事の内容を説明した。バーナードを裏切った元恋人メグに言い寄って婚約した歯科医の青年ブルース(ジョシュ・チャールズ)を脅して追い返せばいいのだ。報酬は5万ドルで、ひとり1万ドルの取り分。割のいい話に落ちぶれた仲間たちは乗った。街のバーで見初めた美女ダグニー(ガブリエル・アンウォー)とのデートで安らぎを見いだすジミー。作戦決行の日。折からの雨の中、ブルースの車を警官に化けたピーシーズとビルが停車させた。ところがブルースに偽者と見破られ、ピーシーズの不具の指を嘲笑されたビルは錯乱、彼をメッタ刺しに。あげくは駆けつけた元恋人をピーシーズが射殺してしまうという最悪の事態に。ボスはこの失敗を許さず、仲間たちに“血の処刑”を宣告。ひとりだけ命は許され、48時間以内に街から追放と宣告されたジミーは、自分の命もかえりみず、仲間を逃がそうと奔走。しかし、南部から呼ばれた名うての殺し屋ミスター・シー(スティーヴ・ブシェーミ)が非情にも仲間を血祭りにあげていく。ダグニーに危険が及ぶ前に、ジミーは復讐のため、バーナードを連れ出して殺した。ジミーはビルと相討ちで死んだミスター・シーの代りに呼ばれた殺し屋モンティレズ兄弟に射殺された。ジミーは死んだが、ボスは息子の死を知って廃人同様になった……。かくして、ジミーたちはヘフの話の中で生き続けているのだ。
Jimmy The Saint
Dagney
Pieces
Franchise
Easy Wind
Critical Bill
Joe Heff
Mr. Shhh
Lucinda
The Man With the Plan
Bruce
監督
脚本
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
音楽監修
字幕
[c]キネマ旬報社