ロビン・ウィリアムズ
Armand Goldman
2組のおかしな家族が繰り広げるハートウォーミング・コメディ。出演者たちのアドリブ続出のコメディ演技が見どころ。パリの舞台でロングラン・ヒットとなり、78年には「Mr.レディ Mr.マダム」として映画化もされたジャン・ポワレの戯曲を、「ワーキング・ガール」「ウルフ」のマイク・ニコルズの製作・監督で再映画化。脚本は、彼の学生時代からの演劇仲間で、映画はこれが初のコンビとなる「天国から来たチャンピオン」のエレイン・メイ。エグゼクティヴ・プロデューサーはニール・マクリスとマルチェロ・ダノン。撮影は「雲の中で散歩」のエマニュエル・ルベスキ、美術は「シザーハンズ」のボー・ウェルチ、衣裳は「サブリナ」のアン・ロス。音楽はジョナサン・チュニックがスコアの作曲と編曲を手掛け、ライブ・ミュージックの編曲・監修はスティーヴン・ゴールドスタイン、絢爛たるショーの振り付けはマドンナやマイケル・ジャクソンのステージを手掛けるヴィンセント・パターソンが担当。出演は「9か月」のロビン・ウィリアムズ、「ジェフリー!」のブロードウェイの名優ネイサン・レイン、「ゲット・ショーティ」のジーン・ハックマン、「ブロードウェイと銃弾」のダイアン・ウィースト、「フィッシャー・キング」のダン・ファターマン、「クイズ・ショウ」のカリスタ・フロックハートほか。
フロリダのショークラブ、“バードゲージ”のオーナー兼演出家のアーマンド(ロビン・ウィリアムズ)は、店のトップスターのスタリーナことアルバート(ネイサン・レイン)と長年、“夫婦”として暮らしてきた。ある日、20年前にたった一度の過ちからもうけた実の息子ヴァル(ダン・ファターマン)が訪ねてきて、大学で知り合ったバーバラ(カリスタ・フロックハート)と結婚したいと打ち明けた。アーマンドは息子の婚約を祝福するが、バーバラの父親キーリー氏(ジーン・ハックマン)は上院議員で、しかも道徳強化協議会の副会長という堅物だった。ヴァルの父親が不道徳なナイトクラブを経営し、女装した男と同棲しているなどとわかれば当然、結婚を許してもらえるわけがない。バーバラは苦し紛れに、ヴァルの父はギリシャの外交官だと嘘をつく。それなら遜色ない家柄と、母のルイーズ(ダイアン・ウィースト)も顔をほころばせた。ヴァルの結婚を知らされたアルバートは、母親代わりとして彼を育ててきただけにショックは大きい。一方、道徳強化協議会の会長であるジャクソン議員が未成年の黒人娼婦のベッドで腹上死し、このスキャンダラスな事件に飛びついたマスコミは、キーリー氏に矛先を向けた。自分の政治生命の危機を感じたキーリー氏は、娘の結婚パーティでイメージ挽回を図ろうと考え、一刻も早く先方に挨拶しようと焦る。焦ったのはアーマンドも同じで、早速家の中の模様替えを始めた。しかし、ヴァルに男の母親がいてはまずい。だが、アーマンドは傷つきやすいアルバートに出ていってくれとは言えず、仕方なく“叔父”として紹介することにし、アルバートに男っぽく振る舞うように特訓する。母親役の女が必要になり、ヴァルは20年前に別れたきりの実の母キャサリン(クリスティン・バランスキー)に頼む。普段はほとんど裸に近い雑用係のアガドア(ハンク・アザリア)にもごく普通の執事服を着せて準備万端整い、キーリー氏一家が到着した。そこへ突然、キャサリンに嫉妬するアルバートがバッチリ化粧して現れ、渋滞で遅れているキャサリンが来る前に自分が“母親”だと名乗り出た。アーマンドとヴァルは絶句し、何とかその場を取り繕って会食を始めるが、次々と失敗を繰り返す。キーリー夫妻もこの家が普通でないことに気づくが、そこへダメ押しのようにキャサリンが到着。やがて、キーリー氏の居所を嗅ぎつけたマスコミが家の前に詰めかけ、氏は出るに出られなくなるが、アーマンドは一計を案じ、全員で店のショーに紛れて脱出に成功。ヴァルとバーバラは晴れて結婚式を挙げた。
Armand Goldman
Senator Keely
Albert
Louise Keely
Val Goldman
Barbara Keely
Agador
Katharine
監督、製作
脚本
原作戯曲
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
ライブ・ミュージック編曲・監修
字幕
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