ロザンナ・アークエット
Misy Mils
殺人の儒れ衣を着せられて逃亡する男と彼と同行する夫婦の、奇妙で危険な三角関係の愛憎を描いた官能サスペンス。ロザンナ・アークェットが豊満な肢体を披露し、エロティシズムを振りまいた。ロイ・カールソンの原案をマイケル・トーマが脚色、「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」のジム・マクブライドが監督。製作はアラン・ビーティーとクリス・チェサー、撮影はアフォンソ・ビート。音楽は「ラ・バンバ」のテキサス出身のチカーノ系バンド、ロス・ロボス。主演は「ボディ・ターゲット」のロザンナ・アークェット、「愛がこわれるとき」のケヴィン・アンダーソン、「ペリカン文書」のジョン・リスゴー。助演はメキシコの昼メロスター、エルネスト・ニフガーディアら。
メキシコ。アメリカ人船員アレックス(ケヴィン・アンダーソン)は密輪業者のフェリックス(ロバート・ハーパー)に財布を盗まれて部屋に押しかけるが、彼は何者かに射殺されていた。アレックスは現場に残された拳銃を拾って逃走する。行き場をなくした彼が飛び込んだシボレーの持ち主は、奔放でセクシーな女ミッシー(ロザンナ・アークェット)と乱暴な自称弁護士フィリップ(ジョン・リスゴー)の夫婦だった。南へ向かう2人に、彼は同行を頼む。一方ディアス警部補(ホルヘ・セルヴェラ・ジュニア)とオルテガ警部(エルネスト・ニフガーディア)はアレックスを容疑者と見て後を追っていた。ミッシーはアレックスを誘惑するが、フィリップは彼を殴り、女房は絶対に渡さないと言う。次の寄港地でいったんは彼らに別れを告げて船に向かったアレックスだが、警察が張っていたため、再び夫婦の元に戻る。たどり着いたリゾートホテルの一室で3人の緊張感は高まる。アレックスはアメリカで殺人を犯して仮釈放中であることを告げ、フィリップはミッシーが場末の男たちを相手に体を売っていた過去を暴露すると、彼女は全てを振り払うかのように服を脱いでテーブルの上で踊る。明け方、ミッシーとアレックスは体を重ねて愛し合う。アレックスは、フィリップがフェリックスを殺した犯人であることに気づく。彼はミッシーと鉄道でグアテマラに渡ることに決め、フィリップも覚悟を決めて見送る。だが列車の発車間際、警察と撃ち合いになってフィリップは倒れ、ミッシーはホームに残って死体にすがって泣く。アレックスはひとり車中に残された。
Misy Mils
Alex Walker
Philiip Mils
Captain Diaz
Detective Ortega
Felix Clawley
監督
脚本
原案
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社