ドリュー・バリモア
Anita Minteer
薄幸な少女と前科者の恋人の逃避行を、性的虐待、拳銃所持、ドラッグなど、現代のアメリカが直面する諸問題を見据えながら描いた青春アクション。監督はフランシス・フォード・コッポラ監督に師事した女性監督のタムラ・デイヴィス。製作は「リキッド・ドリーム」のゼイン・W・レヴィットとダイアン・ファイアーストーン。50年のジョゼフ・リュイス監督「拳銃魔」をモチーフに、マシュー・ブライトが脚本を執筆。撮影は「ポケットいっぱいの涙」のリサ・リンツラー、音楽はエド・トムニーが担当。挿入曲を提供している。主演は「ドッペルゲンガー 憎悪の化身」のドリュー・バリモアと「シングルス」のジェームズ・ル・グロス。
カリフォルニア州中部の小さな田舎町。スラム地区でキャンピング・カーに住む女子高生のアニータ(ドリュー・バリモア)は、学校では同級生に侮辱され、家では酔っぱらいの養父ルーニー(ジョー・ダレッサンドロ)に性的虐待を受ける、孤独ですさんだ日々を送っていた。彼女は射撃にわずかな楽しみを覚え、その腕前は上達していった。学校の研究課題で刑務所に服役中のハワード(ジェームズ・ル・グロス)と文通を始めたアニータは、次第に彼に恋愛感情を覚える。生きる希望と自信を抱く彼女はある夜、泥酔したルーニーに暴行されるが、自由とハワードへの愛を勝ち取るため、ついにルーニーを射殺する。模範囚として仮釈放されたハワードはアニータと結婚する。最初はハワードを快く思っていなかったハンク牧師(ビリー・ドラゴ)も心から祝福したが、アニータの親友ジョイ(アイオン・スカイ)の父で保護観察士のキンケイド(マイケル・アイアンサイド)だけは前科者の彼に疑念を抱き、監視していた。結婚式の夜、互いの過去を打ち明けた2人は、ひそかにルーニーの死体を焼却炉に投げ入れた。だが、かつてアニータを犯した2人の同級生たちに秘密をかぎつけられそうになったあげく、ハワードは彼らの1人を殺してしまう。アニータは、ハワードと共に母の故郷へ逃亡する。豪華な屋敷に忍び込み、2人だけの一夜を過ごした彼らは、人生の幸福を初めて知る。警官隊が2人の隠れ家を取り囲み、容赦なく銃撃が開始された。ハワードはアニータに別れを告げ、振り注ぐ銃弾の中へ飛び出して行った。
Anita Minteer
Howerd Hickock
Hank
Mr. Kincaid
Joy
Tom
Roony
Bill
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
編集
字幕
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