ニコール・キッドマン
Tracy
ある夫婦と友人の医師の3人が織りなす、奇怪な事件の顛末を描いたスリラー。「ア・フュー・グッドメン」のアーロン・ソーキンと、ジョナス・マッコードの原案を、ソーキンと「愛と死の間で」のスコット・フランクが脚色、「シー・オブ・ラブ」のハロルド・ベッカーが監督。製作は「ア・フュー・グッドメン」のレイチェル・フェファーと、「ドラキュラ(1992)」のチャールズ・B・マルヴェヒル、ベッカーの共同。撮影は「推定無罪」の名手ゴードン・ウィリス、音楽は「氷の微笑」のジェリー・ゴールドスミス。主演は「マイ・ライフ(1993)」のニコール・キッドマン、「ゲッタウェイ(1994)」のアレック・ボールドウィン、「めぐり逢えたら」のビル・プルマン。共演は「ザ・プレイヤー」のピーター・ギャラガー、「パシフィック・ハイツ」のベベ・ニューワースに加え、ジョージ・C・スコット、アン・バンクロフトのベテラン陣。
大学の学長補佐アンディ(ビル・プルマン)は、大学付属病院の小児科でボランティアとして働く妻トレイシー(ニコール・キッドマン)と、甘い新婚生活を送っていた。彼は今、女子大生を狙う連続レイプ殺人事件に頭を悩ませていた。夫妻は、家の多額の修理費捻出のため、アンディの高校の同級生で天才的な医師ジェッド(アレック・ボールドウィン)に部屋を貸した。トレイシーは原因不明の腹痛に悩まされており、ボストンのリリアン・フィールド医師の診察を受けていた。ある日、ポーラという女子学生の部屋を訪ねたアンディは、裏庭で彼女の死体を発見する。警察の容疑を晴らすため、彼は精子のサンプル・テストに応じた。ちょうどその頃、激しい腹痛で倒れたトレイシーが病院に運ばれ、アンディが駆けつけるとジェッドの執刀で手術が始まっていた。卵巣の1つが破裂し、もう1つもねじれて壊死しており、その上、妊娠している事が判明した。命の危険を感じたジェッドはアンディの許可を得て、2つの卵巣を除去し、トレイシーは子供を産めない体となる。翌日、病理検査の結果が出たが、壊死は表面上だけで正常だった。トレイシーは怒りと悲しみのあまり、アンデイの元を去る。示談の交渉が進められ、トレイシーの弁護士、デニス(ピーター・ギャラガー)とジェッドの師、ケスラー博士(ジョージ・C・スコット)が呼ばれた。ジェッドは、技術に長けた医師が自分を神のように思い込み、通常では考えられない行動に出る″神錯覚=ゴッド・コンプレックス″にあったことを認める。結果的に、病院側はトレイシーに2万ドルの保険金を支払った。一方、アンディはトレイシーの母、ケンシンガー夫人(アン・バンクロフト)に会い、リリアンフィールドがジェッドであることを突き止める。2人は最初から共謀しており、卵巣の壊死は特殊な薬品を注射したものだった。アンディはトレイシーに会い、隣家の少女が注射していた現場を目撃していたことを告げ、保険金の一部をよこせと脅迫する。トレイシーは少女を亡き者にしようと襲うが、少女は人形であった。それは逮捕をもくろむアンディと女性刑事ハリス(ベベ・ニューワース)の計略だったのだ。
Tracy
Jed
Andy
Haris
Dennis Riley
Dr.Kessler
Ms.kennsinger
Lester Adams
Earl leemus
監督、製作
脚本、原作
脚本
原作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
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