母の贈り物
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母の贈り物

1994年3月5日公開
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時に衝突し、時に力を合わせながらたくましく生きていく母と子供たちの姿を通し、母の愛の強さと家族の絆の尊さを描いたドラマ。パトリック・ダンカンが少年時代の思い出を元に執筆した脚本を、「忘れられない人」のトニー・ビルの監督で映画化。製作はデール・ポロックとビル・ボーデン、撮影は「ザ・プレイヤー」のジーン・ルピーヌが担当。主演は「フライド・グリーン・トマト」のキャシー・ベイツと「アメリカン・ハート」のエドワード・ファーロング。共演は「パーフェクト・ワールド」のT・J・ロウサーほか。

ストーリー

1962年。長男のシェーン(エドワード・ファーロング)を筆頭に6人の子供たちを女手ひとつで育ててきたフランシス・レイシー(キャシー・ベイツ)は、勤め先の工場を上司とのけんかの末に解雇され、突然ロサンジェルスの街を出ていく決心をする。7人はポンコツ車に乗り込み、″自分たちの家″を探す旅に出た。アイダホ渓谷に差しかかった時、フランシスはふいに車を停める。それは屋根もない野原の中の廃屋だったが、彼女はさっそく、持ち主のムーン(スーン・テック・オー)を説得して家を手に入れる。一家は大工道具を手に、家の改修を始める。ムーンの協力もあって廃屋は徐々に家らしくなっていった。一方、妻を亡くして以来、ひとり寂しく暮らしていたムーンは、一家の出現で再び生活に楽しみを感じていた。アイダホでの新しい生活が始まったが、着る物も満足に与えず、クリスマスに大工道具をプレゼントする母親に子供たちは不満を感じ、親子の間はギクシャクした空気が流れる。そんなある日、ボーリング場で働く同僚の男とデートに行ったフランシスが顔を殴られ、涙を流して帰って来た。シェーンは怒って翌日、男を殴りに行く。この一件を契機に、親子の絆は一層強く結ばれる。家の改修もようやく終わりかけた頃、不注意から起きた火事で、家が全焼してしまう。焼け跡で「もう一度やり直そう」と言うフランシスの前に、ムーンをはじめとする町の人々が現われ、家の再建を申し出た。かたくなに他人の好意を拒んできたフランシスも、心から礼を言う。一家の絆は、以前にも増して強くなった。

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作品データ

原題
A Home of Our Own
製作年
1993年
製作国
アメリカ
配給
日本ヘラルド
初公開日
1994年3月5日
製作会社
A&M・フィルムズ=ポリグラム・エンターテインメント


[c]キネマ旬報社