キャスリーン・ターナー
Mom(Beverly Sutphin)
社会に溢れる理不尽な輩に怒りの鉄槌を降り下ろし、殺人を繰り返す良き家庭の平凡な主婦の姿を通して、現代人の心の中に巣食うフラストレーションと怒りと殺人衝動を鋭くえぐる悪趣味なブラックユーモアに満ちたホーム・ドラマ。ドラマは実録形式で描かれ、アメリカにおける犯罪とメディアの関係、裁判や死刑問題に対する風刺も痛烈。監督・脚本は「ピンク・フラミンゴ」「クライ・ベイビー」などで知られるカルト映画作家ジョン・ウォーターズ。製作は「愛を殺さないで」のジョン・フィードラーとマーク・ターロフのコンビ。撮影は「裸の銃を持つ男」シリーズのロバート・スティーヴンス、音楽は「ロボコップ」「沈黙の要塞」のバジル・ポールドゥリス。美術のヴィンセント・ペラーニオ、衣装のヴァン・スミス、編集のジャニス・ハンプトンとエリカ・ハギンズと、ウォーターズ作品の常連スタッフが集結。主演は「白いドレスの女」「ローズ家の戦争」のキャスリーン・ターナー。共演は「キリング・フィールド」のサム・ウォーターストン、「クライ・ベイビー」のリッキー・レイク、監督とは10作目のコンビとなるミンク・ストールら。また「クライ・ベイビー」にも出演した元ポルノクイーンのトレイシー・ローズ、テロリストに誘拐された末に、その仲間となって銀行強盗を働いて有名になった新聞王の孫娘パトリシア・ハースト、そして自身の役で登場する全米TV界の人気女優スザンヌ・サマーズなど、異色キャストも話題に。
ある閑静な住宅街。一見ごく普通の主婦ビヴァリー・サトフィン(キャスリーン・ターナー)は、歯科医の夫ユージーン(サム・ウォーターストン)、娘ミスティ(リッキー・レイク)、息子チップ(マシュー・リラード)に囲まれて幸せな生活を送っていた。朝、いつものように家族を送りだした後、彼女は近所のヒンクル夫人(ミンク・ストール)にイタズラ電話をかけ、猥褻な言葉を思い切り浴びせてストレスを発散させる。チップの高校のPTA面談に行くと、担任教師から息子のことを揶揄され、怒った彼女は車で教師をひき殺した。蚤の市の会場で、娘を振って別の女の子(トレイシー・ローズ)とデートしていたカールを見つけた彼女は、トイレで彼を火掻き棒で串刺しにする。教師殺害事件を捜査中の警察は、ビヴァリーを容疑者と断定。ビヴァリーは次に、夫を急患で呼び出したスタナー夫婦を殺害する。日曜日、教会に行った彼女を警官隊が取り囲むがビヴァリーは逃走し、チップがバイトするビデオショップに隠れた。そこで彼女はテープを巻き戻さない上にチップを殺人鬼の息子と言った老婦人の後をつけ、「アニー」を見ていた老婦人を殴り殺した。その現場をチップの友人スコットが目撃し、彼女は包丁を持って町中を追いかける。ライヴハウスに逃げ込んだ相手を、彼女は衆人監視の中で焼き殺した。その直後、彼女は逮捕される。ビヴァリーは、一躍注目の的になった。裁判が開始されると、彼女は弁護士を解雇して自分で弁護を始める。するとなぜか裁判は彼女に都合の良いように進み、ついに無実を勝ち取る。彼女をモデルにしたドラマの主演女優(スザンヌ・サマーズ)らに囲まれるビヴァリー。その時、トイレから女性陪審員(パトリシア・ハースト)の死体が発見された。秋なのに白い靴を履いてイライラさせられたビヴァリーの仕業だった。悲鳴が上がる中、彼女は不気味な表情を浮かべた。
Mom(Beverly Sutphin)
Dad(Eugene Sutphin)
Misty Sutphin
Chip Sutphin
Detective Pike
Detective Gracey
Scotty
Carl's girlfriend
Juror #8
Suzanne Somers
Dottie Hinkle
Mrs. Kamino
監督、脚本
製作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
編集
衣装デザイン
字幕
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