リード・バイ
Warren
ニューヨークの夜のブルックリンを舞台に映画製作に従事する映画青年が盗まれたフィルムを追ってさすらう姿を描く。製作・監督・脚本・編集はジェイコブ・バークハート、共同脚本はロシェル・クロート、リード・バイ、音楽はヒュー・レヴィック、美術はジェームス・フィンゲラが担当。出演はリード・バイ、ヴィンセント・ドノフリオほか。
ニューヨーク。夜のブルックリン。ドキュメンタリー映画「鳩の歌声」の製作に1年がかりで従事してきた映画青年ウォーレン(リード・バイ)は、仕上がったばかりのフィルムを抱えて家路につく。途中、銀行の自動支払機で現金をおろし、アパートにたどり着くが、そこで、若い男女2人組(ヴィンセント・ドノフリオ、ジュリア・ホーバン)に襲われ、現金とフィルムを奪われてしまう。ウォーレンは警察に通報し、パトカーが、やがて男女2人の若者を捕えるが、2人は盗んだフィルムと現金を処分した後だった。苛立つウォーレン。彼の編集室に、弁護士(アレン・ギンズバーグ)を伴った日系女性(ヨシコ・チューマ)が来て、ウォーレンが盗まれたフィルムを見たいという。彼女が裁判中の事件に、そのフィルムが証拠となるらしい。ウォーレンは、自分の身に起きた事件を彼女の弁護士に話すと、彼は助言を与えながら教訓めいた詩を口ずさんだ。フィルムを取り戻そうとするウォーレンに友人や知人たちが様ざまな忠告をする。ある日、かつてのガールフレンドで女優のアニタ(メアリー・テッパー)がやってくるが、彼がトラブルに捲き込まれているのを知ると、さっさとアパートを去った。フィルムを奪った若い男女の裁判の日、ウォーレンが時間に遅れ裁判が流れるが、若い男は、今晩中にフィルムを見つけて返すと約束した。電話でフィルムの受け渡し場所を指定され、その場所に行ったウォーレンを、若い男2人(アンドリュー・ナッシュ、ジェイコブ・バークハート)が待ちかまえており、ウォーレンは必死で逃げた。危うく難を逃れたウォーレンは、友人の紹介でマフィアに事の次第を話しフィルムを探して欲しいと頼むが、マフィアのボス(ウィリアム・バロウズ)は、「たかがフィルム」と受け合ってくれない。たかがフィルム…。夜のハイウェイを彼は、フィルムを求めて走り続けるのだった…。
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