ミランダ・リチャードソン
Ruth Ellis
イギリスで最後に絞首台にのぼった女性ルース・エリスの実話を基に、彼女の殺害事件にまで及ぶ激しい愛の情熱、苦悩を描く。製作はロジャー・ランドール・カトラー、監督はマイク・ニューウェル、脚本はシェラ・デラニー、撮影はピーター・ハナン、音楽はリチャード・ハートレイ、編集はミック・オーズリーが担当。出演はミランダ・リチャードソン、ルパート・エヴェレットなど。
1954年春、ロンドン。マリリン・モンローそっくりのルース・エリス(ミランダ・リチャードソン)は、ハイド・パークにある“リトル・クラブ”のマネージャー。彼女は離婚歴があり、一児の母親でもあったが、デズモンド(イアン・ホルム)という恋人がいた。いつものように酒に酔い、ダンスを踊る彼女にシャンペンを贈る者がいた。パブリック・スクール出身のハンサムなレーサー、デイヴィッド(ルパート・エヴェレット)だ。その夜、彼はルースの住まいを訪れベッドを共にする。数日後、ルースは彼にレース場に誘われ、出むくが、そこで彼の婚約者を紹介され、愕然とする。祝福カードを送ってけじめをつける決意をした彼女の許にデイヴィッドがやって来て、二人の泥沼のような関係が始まった。一方、デズモンドはそんな彼女を黙認し、いつも彼女を見守っていた。彼は彼女の息子アンディ(マシュー・キャロル)を俗悪な環境から救い出すために寄宿学校へ入れる費用まで用意した。その好意に感謝するルース。しかし、彼女の関心はデイヴィッドに向けられていた。デズモンドと共にホテルのパーティに出かけたルースはそこで、婚約者と共にいるデイヴィッドの姿を見つけショックを受ける。しかし、デイヴィッドは、婚約を破棄してルースとの結婚を考えていると仄めかした。家族に会わせて欲しいとせがむルースを連れて、デイヴィッドは家に連れて行くが、郊外の邸宅を見たルースは、自分の身分を再認識し、中に入ることをためらった。やがて、デイヴィッドは、車のエンジニアである知人夫妻の家に世話になることになり、ルースも、彼を諦める決意をする。デズモンドと暮らし始めたルースは、しかし、再びデイヴィッドと逢瀬を重ねた。しかし彼女が妊娠したことを知った彼は態度を一変させる。例の知人夫妻が彼にルースとの交際をやめさせたのだ。とあるパブでデイヴィッドをなじるルースを彼は殴った。鎮静剤に浸るようになったルースは、デイヴィッドの家を見張るようになる。1955年、イースターの日曜日の夜、パブ“マグダラ”の外で待ち伏せていたルースは、出てきたデイヴィッドの前に立ちふさがり、銃を発砲するのだった。
Ruth Ellis
David Blakely
Desmond Cussen
Andy
監督
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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