ルイス・ゴセット・Jr
Chappy_Sinclair
麻薬組織と戦う4人の大戦の空の英雄を描くアクション映画。「メタル・ブルー」に続く「アイアン・イーグル」シリーズ第3作だが、主役が若者から、シリーズを通じての傍役ルイス・ゴセット・ジュニアに替わっている。監督もシドニー・J・フューリー(キャラタクー原案)から「007」シリーズのジョン・グレンに。製作はロン・サミュエルス、脚本はケヴィン・エルダーズ、撮影はアレック・ミルズ、音楽はハリー・マンフレディーニ。
退役軍人チャッピー(ルイス・ゴセット・ジュニア)はイギリス人のパーマー(クリストファー・ケザノーブ)、ドイツ人のライヒマン(ホルスト・ブッフホルツ)、日本人の堀越(千葉真一)ら第二次大戦の撃墜王たちと組んで、4か国機の空中バトルを再現した航空ショーを行っていた。ショー終了前日、チャッピーの以前の部下モラリスが墜死したとの知らせが届いた。驚いたチャッピーは基地へ向かった。モラリスは軍用機を使ってコカインを密輸していた疑いをかけられていた。しかも、モラリスの最後のフライトはチャッピーの指示だというのだ。徹底捜査を主張する麻薬取締官を押しとどめたのはチャッピーの上官だった。チャッピーは疑惑を晴らすため独自で捜査を始める。その頃ペルーのモラリスの故郷の村ではナチの残党クライス(ポール・フリーマン)を首領とする麻薬組織が村人を使ってコカインの精製を行っており、それが終了する4日後には村人を皆殺しにする手筈であった。村長の父を操るため、モラリスの妹の筋肉美女アンナ(レイチェル・マクリッシュ)は人質にとられていたが、隙を突いて脱走に成功、兄の部屋に潜んでいた所をチャッピーに発見される。逃げ回るアンナからようやく事情を聞き出したチャッピーを、何者かがライヒマン機のペイント弾を実弾に替え殺そうとするが、失敗する。アンナの急を察したチャッピーは3人の仲間と黒人青年ティーヴィーの助けでアンナを無事保護することに成功する。ショー最後の夜、主催者ステットマン(フレッド・ダルトン・トンプソン)から機を借り受けた4人のエースは麻薬組織と戦うことを誓った。決行を目前にして堀越は、自分は戦争の英雄ではないと告白しメンバーから抜けた。翌日、アナとティーヴィーを先行隊として出発させ、彼らは愛機を駆って飛び立つ。勿論、堀越機も一緒だ。チャッピーの上官は麻薬組織の一員だった。彼は最新鋭機を使って迎撃させるが、頭脳と経験を備えた旧型機のゲリラ戦法の敵ではない。空と陸との合同作戦は麻薬取締局の援護もあって成功した。麻薬組織は壊滅し、村人たちは解放された。ただひとり、堀越は敵機に特攻して散って行った。チャッピーは褒美に贈られた機に堀越の名前をつけるのだった。
Chappy_Sinclair
Sueo_Horikoshi
Nigel_Palmer
Ernest_Leichman
Anna
Kleiss
監督
脚本
製作
撮影
音楽
美術
特殊効果
字幕
[c]キネマ旬報社