サミュエル・ホイ
King Kong
洗脳マシンの核となるプリズムをめぐって善悪入り乱れての争奪戦が展開されるアクション。「悪漢探偵」(82)を初作とする「最佳拍當」シリーズの第四作。製作・脚本はカール・マック(麥嘉)、監督はリンゴ・ラム、撮影はサンダー・リー、音楽はトニーAが担当。出演はカール・マック、サミュエル・ホイ(許冠傑)ほか。
ニュージーランドの研究所で、中国人の科学者が洗脳マシンを実験していた。実験台にすえられているのは同国人のキング・コング(サミュエル・ホイ)。そこへ、ギャングが乗り込み、マシンの核となるプルズムを奪おうとした。科学者は今はの際にキング・コングにプリズムと娘サリー(サリー・イップ)を託した。サリーは眼鏡をかけて、キュートな女の子だけど、彼はそう思わず、以後、彼女から逃げまわることになる。モーター・ボートで逃げる彼を敵はヘリで追跡した。香港に戻ったキング・コングは友人のボールディ刑事(カール・マック)にプリズムを預けた。敵はボールディのアパートに侵入し、息子(ウォン・カ・ミン)を誘拐しようとしたが失敗。かわりにボールディの妻が彼の上司でもあるホー警部(シルヴィア・チェン)をさらっていった。ボールディ親子のキング・コングは、ニュージーランドに向かった。空港ではサリーが待っていた。彼女にキング・コングがつきまとわれているうちに、ボールディ親子は敵の手下に誘拐されてしまった。キング・コングはサリーの魅力に気づき出した。二人は敵の要塞に潜入するが、すぐに見つかってしまう。敵首領(ロナルド・レイシー)は、ボールディを洗脳マシンにかけた。彼は狂ったようになって暴れ、実の息子さえ放り投げようとする始末。実験室は次々に爆発し始め、ボールディは炎に包まれた。キング・コングは首領を倒したがホーは夫を見捨てられず、彼を助けようと努め、やっと救出に成功する。彼らは香港に意気揚々と凱旋した。
King Kong
Inspector Baldy
Inspector Ho
Sally
Baldy Jr.
The Chief
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