アントニオ・ガデス
Carmelo
同名のバレエ曲を基に恋の情念をフラメンコで描く。製作のエミリアーノ・ピエドラ、監督・脚本のカルロス・サウラ、脚本・振付けのアントニオ・ガデスの三人のトリオによる「血の婚礼」「カルメン(1983 Saura)」に続く三部作のエピローグに当る作品。撮影はテオ・エスカミーリャ、音楽はマヌエル・デ・ファリャ、編集はペドロ・デル・レイが担当。共演はクリスティーナ・オイヨス、ラウラ・デル・ソルほか。
子供たちが遊び回る広場の隅のテーブルで、賭事に興じている二人の男が、幼い息子と娘の結婚の約束を交わす。少年の名はホセ、少女の名はカンデーラといった。そんな光景を悲しそうに見つめているもう一人の少年がいる。彼の名はカルメロ。その瞳には、胸に秘めたカンデーラへの愛が表われていた。やがて時が過ぎ、成人したホセ(ファン・アントニオ・ヒメネス)とカンデーラ(クリスティーナ・オイヨス)の婚礼の日がやって来た。だが浮気なホセには女が多い。自分の婚礼の日でありながら、若く美しい娘ルシア(ラウラ・デル・ソル)のあとを追い回す。ジプシー村のクリスマス。案の定、不実な暮しをしていたホセは、ルシアを他の男と争ううちにナイフで刺されて死んでしまう。嘆き悲しむカンデーラ。カルメロ(アントニオ・ガテス)は、彼女をかばったばかりに、誤って投獄されてしまった。それから4年、刑を終えて戻ってきたカルメロはまだカンデーラを愛していた。が、カンデーラは、夜ごとホセが殺された荒野にさまよい出て、夫の亡霊と踊っている。「死者を遠ざけるのは火よ」。村の妖術師(エンマ・ペネーリャ)は言った。呪文の助けをかり、亡霊を追い払う“火祭りの踊り”が行なわれる。これに失敗したカルメロは、妖術師から、ルシアを犠牲にすることを教えられる。夜の荒野。カンデーラの呼びかけにより、ホセが現われる。そしてカルメロに呼ばれていたルシアが、ホセについて行った。夜明けを迎え、呪いから放たれたカンデーラと、愛を得たカルメロの姿があった。
Carmelo
Candela
Lucia
Jose
Hechicera
Passtora
El Lobo
Padre de Jose
監督、脚本、振り付け
脚本、振り付け
製作
撮影
音楽
美術、衣装デザイン
編集
字幕
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