レイ・ゲンジ
Ray
70年代後半のイギリスのロック・グループ“ザ・クラッシュ”を背景にイギリスの人種差別などの問題にスポットを当てた音楽映画。製作・監督はジャック・ハザンとデイヴィッド・ミンゲイ、脚本はミンゲイ、レイ・ゲンジ、ジャック・ハザン、撮影はハザン、音楽はジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズが担当。出演はレイ・ゲンジ、“ザ・クラッシュ”ほか。
1978年のイギリス。経済不況、政治失策という不安定な状況の中、若者たちは失業し、多くが目的のない青春を送りはじめる。レイ・ゲンジ(本人)は、ソーホーのセックス・ショップで働く。毎日が飲み代を稼ぐ日々で追われる。ある日、彼は“ザ・クラッシュ”のコンサートを観に行く。そのサウンドにはイギリス批判が込められ感動したレイは、“ザ・クラッシュ”のルーディにしてくれと頼むが断られてしまう。そのレイが<人種差別反対コンサート>でステージに飛び出し、聴衆に向かい「もっと反撃しろ!」と叫ぶ。そして“ザ・クラッシュ”のローディとして雇われる。ステージを渡り歩く生活を始めるレイ。“ザ・クラッシュ”が成功へとのぼるにつれてレイは反対に酒びたりの日々を送るようになる。メンバーから愛想をつかされ、彼は元のポルノ・ショップへと戻っていくのだった。
Ray
<The Clasch>
<The Clasch>
<The Clasch>
<The Clasch>
[c]キネマ旬報社