ジェラルド・デル・レイ
Adelino
オバールの海辺の貧しい漁村を舞台に、漁民の生活とアンゴラの植民地戦争の暗い背景を描く。製作はアントニオ・クニャ・テレス、脚本・監督はパウロ・ローシャ、台詞はアントニオ・レイス、撮影はエルソ・ローク、音楽はカルロス・パレーデス、編集はマルガレータ・マンクス、監督助手はフェルナンド・マトス・シルバが各々担当。出演はジェラルド・デル・レイ、マリオ・バロッソ、イザベル・ルス、ジョアン・ゲーデス、コンスタンサ・ナバーロ、マリオ・サントスなど。
オバールの貧しい漁村フラドロ。村の男たちは、荒々しい海で鰯船をあやつり、女たちは砂を運びながら彼らの帰りを待っていた。このオバールの海岸に、アンゴラの植民地戦争に行ったまま行方知れずになっていたアデリーノ(ジェラルド・デル・レイ)が何年ぶりかで帰って来た。兵役が終った後、アフリカで働いていた彼は、かつての婚約者ジュリア(マリオ・バロッソ)に会いたい一心で、この荒れ果てた小さな村に帰ってきたのだ。しかし、ジュリアは、すでにアデリーノの兄と結婚し2人の子供の母となっていた。しかも、彼女は疲労がもとで、長い間心臓を患っていた。翌朝からアデリーノは海に出て、再び海の男として生きる決心をしていた。祭りの夜、海辺には若い男や女たちが疲れを忘れて歌い踊る。彼らの中にはアデリーノ、ジュリア、そして彼女の夫もいた。しかし、戦争で背中を負傷しているアデリーノにとっては海の仕事は苛酷すぎ、ジュリアヘの思いを断ち切るためにも再び家を出ていく決心をする。ある日、アデリーノが教会の片隅で寝ていると、そこに若い女が献金を盗みにきた。彼女は、アルべルチア(イザベル・ルス)といい、世間の噂を気にせず、自由勝手に生きる女だった。アデリーノは、いつしか彼女に惹かれていった。そんな時、ジュリアが心臓発作を起こし、容態は悪化していった。夫が彼女のために安全な家を手に入れた矢先のことだ。一方、アデリーノは、アルべルチアと、貧しいが、希望に満ちた新しい人生を迎えようとしていた。
Adelino
Julia
Albertina
Inacio
Casal de Velhos
Casal de Velhos
監督、脚本
製作
撮影
音楽
編集
助監督
台詞
字幕監修
[c]キネマ旬報社