フランシス・ユステール
Albert Spaggiari
76年にフランスを騒がせた銀行強盗事件を扱い、その主犯スバジァリの犯行計画準備から実行、逮捕、逃亡にいたる行動を描いた犯罪映画。製作はジャン・ピエール・ローソンとアンヌ・マリー・トゥルスキー、監督・脚本は「ル・ジタン」のジョゼ・ジョヴァンニ。原作はアルべール・スパジァリ、撮影はワルテール・バル、音楽はジャン・ピエール・ドゥラン、編集はジャクリーヌ・ティエドとマリー・テレーズ・ボワシュが各々担当。出演はフランシス・ユステール、ジャン・フランソワ・バルメール、リラ・ケドローヴァ、ベランジェール・ボンヴォワザン、ガブリエル・ブリアン、クレマン・アラリ、ミシェル・シュボール、アンドレ・プッス、ミシェル・ぺイルロン、ムスタファ・ダリ、ジャン・フランヴァル、ジャック・リシャール、セルジュ・ヴァレッティなど。
アルべール・スパジァリ(フランシス・ユステール)は、40歳を越え、残る人生をただ老けこんで終っていくことを恐れ、何か大きなことをしたいと願っていた。彼はあだ名を'68という男(ジャン・フランソワ・バルメール)に久しぶりで会った。'68年の五月革命に会ったので、スバジァリは彼をこう呼んでいたのだが、'68は未だに革命を夢見ていた。彼の連絡先を聞き別れた後、スパジァリはレストランの中で、400億もの金が入っている金庫がある銀行の話しを耳にした。スパジァリは、旧友のシャルロット(リラ・ケドローヴァ)の協力で銀行の内部事情を知り、仲介人を使ってマルセイユのギャングを紹介してもらい、ダンサー(セルジュ・ヴァレッティ)、金歯(ジャック・リシャール)、ナザレ(ムスタファ・ダリ)、ヨゼフ(ジャン・フランヴァル)の4人を仲間に入れ、さらに'68を呼び出し、計画を進めた。そして、金庫の壁から6.4メートル離れた地下道の壁から穴を掘ることにし、作業は地下水道の監視人に見つからないように週末のみに行なわれた。さらに仲間にバラカ(ガブリエル・ブリアン)、ビキ(ミシェル・シュボール)、女性の闘士ミレイユ(ベランジェール・ボンヴォワザン)、宝石鑑定人(クレマン・アラリ)などが加わり、見事に計画を成功させた。翌朝、銀行の前は群衆でごったがえしていた。盗まれた品物や金の多くが上流階級の者たちのものであったため、犯人たちの行動に反感を持つ者は殆どいなかった。3カ月後、逮捕された仲介人の男の自白でスパジァリは逮捕されてしまった。半年あまり留置されていた彼はある日、取り調べをうけに行く途中、一台のバイクが尾行しているのに気がついた。彼がずっと信じていた友情が実を結ぶ時がきたのだ。一瞬のスキを利用して、二階から飛びおりたスパジァリは仲間のバイクに乗り、国境のかなたに消えていくのだった。その後、彼と金の行方はまだ判明していない。
Albert Spaggiari
'68
Charlotte
Mireille
Baraka
L'Egyptien
Biki
Le Chauve Machant
Pierre
Nazareth
Le Vieux Joseph
Bouche d'Or
Le Danseur
Le Juge
監督、脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
編集
編集
字幕監修
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