ジャン・ポール・ベルモンド
Stan Borowitz
マルセイユとモンテカルロの間のある街を舞台に、暗黒街と汚れた関係をもつ警察官を監督する一人の警部の活躍を描くアクション映画。製作はアラン・ポワレ、監督は「チェイサー」のジョルジュ・ロートネル。ミシェル・グリリアの原作を基にジャン・エルマンが脚色。撮影はアンリ・ドカエ、音楽はフィリップ・サルドが各々担当。出演はジャン・ポール・ベルモンド、マリー・ラフォレ、ミシェル・ガラブリュ、ジョルジュ・ジェレなど。
南フランスのある街では、警察官が暗黒街から賄賂を貰い、麻薬、恐喝、売春などの犯罪を黙認していた。こういった警察官を監督する機関に属するスタン・ボロウィッツ警部(ジャン・ポール・ベルモンド)は、パリからこの街に呼ばれた。ついに一人の警部が殺人死体となって発見されたからだ。この土地とは無縁の人間ということでパリで敏腕で通る彼が選ばれたのだ。向うみずでスポーツマンの彼は早速、地下組織に潜り、身分を隠して調査を開始した。そして遂に、殺された警部の未亡人(マリー・ラフォレ)が暗黒街組織と通じて、夫を葬った事実をつかみ、単身見事事件を解決するのだった。
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