シルヴィア・ピナル
Leticia(La Walkiria)
ある邸に集まった数十名の上流階級の紳士淑女が目に見えぬ力に操られてその邸から外に出られなくなるというシュールな現象を描く。製作はグスタボ・アラトリステ、監督・脚本は「自由の幻想」のルイス・ブニュエル、原案はブニュエルとルイス・アルコリサ、撮影はガブリエル・フィゲロア、音楽はラウル・ラヴィスタ、編集はカルロス・サヴァヘ、美術はヘスス・ブラーチョ、衣裳はジョルジェット・ソモアーノが各々担当。出演はシルヴィア・ピナル、エンリケ・ランバル、ルシー・ガジャルド、エンリカ・ガルシア・アルバレス、ジャクリース・アンデーレ、ホセ・バビエラ、アウグスト・ベネディコ、ルイス・ベリスタイン、パトリシア・デ・モレロス、クラウディオ・ブルックなど。2017年12月23日よりリバイバル上映(配給:アイ・ヴィー・シー/配給協力:ノーム)。また「シュルレアリスム100年映画祭」として、アンドレ・ブルトンによるシュルレアリスム宣言から100年が経った2024年10月5日劇場公開された。
オペラ公演が終って、夜食をとるために20人余の上流紳士淑女が、豪荘なノビレ邸に集まって来た。主人エドゥムンド・ノビレ(エンリケ・ランバル)とその妻ルシア(L・ガジャルド)、彼女の愛人らしき大佐、ピアニストのブランカ(パトリシア・デ・モレロス)建築枝師、歌手、医者のコンデ(アウグスト・ベネディコ)、そしてワルキューレと呼ばれる処女レチチア(シルヴィア・ピナル)など。しかし、彼らが邸に到着する以前から、ノビレ邸ではちよっとして異変がおこっていた。十数名もの召使いたちが、夜食会を前に次々に邸を去っていったのだ。食事を終え、人々がサロンに移り、ブランカが弾くパラディージのソナタを聴きながら、噂話に花を咲かせ、帰る時刻が近づいた。しかし、誰も帰ろうとせず、朝の4時を迎えるが、遂に帰るきっかけを失い、皆は眠りこんでしまった。翌朝、執事長フリオ(クラウディオ・ブルック)を含めた21人が、サロンの外に出れなくなるという事態が生じる。水と食物が尽き、死者まで発生し、悪夢に襲われる人々の異常な光景。彼らはまぎれこんできた羊を、他人をおしのけて喰いつく。自殺を決意したノビレがピストルを手にした時、レチチアが不思議なことに気がつく。全員が最初の夜と同じ席で同じ会話をしているというのだ。そのまま話しを続け、彼らはサロンから脱出する機会を得る。しかし、彼らは、脱出を感謝してミサをあげにいった教会で、再び異常な事態に追いこまれていくのだった。
Leticia(La Walkiria)
Edmundo Nobile
Lucia de Nobile
Aliberto
Alicia de Roc
Leandro Gomez
Doctor Carlos Conde
Cristian
Blanca
Julio
監督、脚本、原案
原案
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕監修
[c]キネマ旬報社