フィリップ・ノワレ
Baroni
刑事と容疑者という関係のふたりの中年男の奇妙な心理の対決を描く。製作はアラン・ベルモンドとベルトラン・ジャヴァル、監督は「追想」のロベール・アンリコ。アルフレッド・ハリスの原作を基にマルセル・ジュリアン、ロベール・アンリコ、ミシェル・オーディアールが脚色。撮影はディディエ・タロ、音楽はリノ・レオナルディ、編集はパトリシア・ヌニー、美術はジャン・クロード・ガルーアンが各々担当。出演はフィリップ・ノワレ、ミシェル・セロー、ドロテ、ピエール・アルディティ、アンドレ・ファルコンなど。
地方都市、ボルドー。ある夜、中年のサラリーマン、モルレックス(J・カルメ)の妻が7階の窓から落ちて死んだ。掃除をしていて誤って落ちたのだろうという結論で解決したかのようにみえたが、1人の刑事がある疑いをモルレックスにもった。バローニ(フィリップ・ノワレ)というベテラン刑事だ。彼は執拗に調査を続けモルレックスの周辺を探る。彼は2年前に妻を失っている。一方、平凡な毎日に何のよりどころもないモルレックスは、唯一、太平洋の小島“タルア”へ旅することを長い間の夢としていた。たびたび顔を合わせることになった彼らは、お互いに奇妙な親近感を抱き出した。そして、モルレックスがタルア行きの切符を買ったことを知るバローニ。彼はモルレックスが向かいのアパートに住むテレビの女性アナウンサー、ローレンス(ドロテ)に好意を抱き、彼女とタルアに行くことを夢みて邪魔になった妻を殺したのではないか……と思い始めた。しかし、現実には観光旅行の切符を手配したのは彼の妻だった。そして、全てがモルレックスの告白で明らかになった時、バローニにはそんなことはどうでもよくなっていた。彼はもう刑事の身ではなくなったのだ。やがて二人は夢にまでみた太平洋の海へと船出してゆくのだった。そして船の中でモルレックスはバローニに語った。「あんたも奥さんを殺したんだろ」……。
Baroni
Morlaix
Laurence Berti
Inspecteur Larrieu
Lampertuis
監督、脚色
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
脚色
脚色
字幕監修
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