ジョン・ハート
Peter Strelzyk
東独から気球で西独ヘ脱出した8人の決死行を描く。製作はトム・リーチ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはロン・ミラー。監督は「ジェーン・エア」のデルバート・マン。実話に基づいてジョン・マクグリーヴィが脚本を執筆。撮影はトニー・イミ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。出演はジョン・ハート、ジェーン・アレキサンダー、ボー・ブリッジス、ダグ・マッケオンなど。ミュンヘンのバヴァリア撮影所で製作された。
1978年6月。西独との国境に近い東独の小さな町。ピーター(ジョン・ハート)、グンター(ボー・ブリッジス)らは、共産主義政府から課される様々な制約に不満を覚えていた。仲間の一人ヨゼフ(イアン・バネン)の息子ルーカスは国境を突破しようとして、射殺されてしまい、ヨゼフは官憲に連行されていった。このことはピーターの自由への熱望をますますそそり、熱気球で国境を越えようと思いついた。熱気球について何も知らなかったピーターは本を読み、グンターもさそい、気球用の布を大量に買い込む。ピーターの妻ドリス(ジェーン・アレキサンダー)は、不安ではあったが、夫の計画に同意した。しかし、グンターの妻ぺトラ(G・オコナー)は墜落するのではと思い悩み、ついにグンターは参加しないことをピーターに告げる。ピーターは長男のフランク(ダグ・マッケオン)に計画を話し、2人でガスバーナーを改造したり、森で気球をふくらます実験を続けた。ついに決行の日が来た。一家はドリスの母(K・ウォルシュ)の家を尋ね、最後の対面をした。ピーター一家は熱気球に乗り、国境へ向かう。しかし、湿気でバーナーの具合がおかしくなり、途中で降下してしまった。一家は薄氷を踏む思いで、家へもどってくる。気球は一度、空へ上り、国境の有刺鉄線に落ち、銃弾を浴びた。軍はこの事態を重く見てコーナー大佐(ギュンター・マイスナー)の指揮で捜査を始める。ピーターは落胆したが、フランクや次男フィッシャーに励まされ、再び試みることにした。グンターも今回は参加することに決め、いろんな店から少しずつ布を買い気球を製作。1979年9月、ついに完成し、ピーター一家4人、グンター一家4人、計8人は気球に乗り込む。軍は彼らの後を追い、あやういところであった。気球はガス・バーナーがつまったり布が裂け始めたりして、はらはらさせながら国境を越えるのだった。
Peter Strelzyk
Doris
Petra
Frank
Gunter
Josef Keller
Schmolk
Magda Keller
Major Koerner
監督
脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
美術
編集
字幕
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