オルネラ・ムーティ
Alexandra
両親の反対を押し切って一緒になった若い男女の愛を描く。製作・監督はペドロ・マソ、脚本はマソとホセ・L・マーチン・デスカ、ヴィクトール・ルイツ・イリアーテ、アントニオ・ビークの共同、撮影はミゲル・アグダ、音楽はアウグスト・アルグェロが各々担当。出演はオルネラ・ムーティ、アレッシオ・オラーノ、ジュリア・グチェレッツ・カーバ、イスマエル・メルロ、アルベルト・クロサス、メーベル・カー、カルロス・レモスなど。
アレハンドラ(オルネラ・ムーティ)とルイス(アレッシオ・オラーノ)は、マドリッド大学の学生だ。二人はともに愛し合っていたが、手も握らないプラトニックなものだった。ある夜、アレハンドラは両親の銀婚式のパーティの席上で、二人の結婚生活がいかに欺瞞に充ちたものであるかを知らされた。彼女は両親の不幸をくり返したくないと思い、強引にルイスを口説いて結婚前に一緒に暮らすことを承諾させた。そんな二人の話を聞いて、それぞれの両親はひどく狼狽した。なかでもルイスの父エドアルド(アルベルト・クロサス)は猛反対したが、彼は聞こうとしなかった。二人は、小さなアパートを借りた。しかし、甘美な一時期が過ぎると、経済的な面での重さがのしかかってきた。やがて、アレハンドラは妊娠していることを告げられ、驚きと喜びを感じながらルイスに伝えるべく家路を急いだ。しかし、その話をもち出す前に、ルイスが同棲生活を解消しようといいだした。親たちのいうとおり、二人の生活は無理だというのだ。アレハンドラは家に帰るより仕方がなかった。ある日、ルイスは両親と一緒に休暇旅行に出かけた。その間に彼はアレハンドラがやたら恋しくなり、電話したが、あいにく父親のアンドレス(イスマエル・メルロ)が出て、娘と縁を切るようにいい渡された。ルイスがマドリッドへ帰り、アレハンドラと暮らしたアパートを訪ねると洗濯女から医者の手紙を渡された。妊娠の証明書である。慌てて彼女の家にかけつけたが、アレハンドラは既に入院したあとだった。彼は病院へ行き、死産だったことを知らされる。ルイスは許しを乞い、愛を告白するが、彼女の心は冷えきっていた。
Alexandra
Luis
Uulia
Andres
Eduardo
Pilar
Don Emilio
監督、脚本、製作
脚本
脚本
脚本
撮影
音楽
字幕監修
[c]キネマ旬報社