ジェームズ・コバーン
シュタイナー
ロシア戦線でくりひろげられる名誉欲に憑かれた男のもうひとつの戦争を描く。製作はボルフ・C・ハルトビヒ、監督は「キラー・エリート」のサム・ペキンパー、原作はウイリー・ヘンリック、脚本はジュリアス・J・エプスタイン、撮影はジョン・コキロン、音楽はアーネスト・ゴールドが各々担当。出演はジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイソンなど。1977年3月12日より劇場初公開(配給:富士映画)。2017年8月26日、デジタル・リマスター版全国公開(配給:コピアポア・フィルム)。
'43年ロシア戦線。一時はスターリングラードまで侵攻したドイツ軍も、今やソ連軍の猛反撃にあい、後退の連日だ。最前戦を死守するブラント大佐(ジェームズ・メイソン)の連隊は、地獄の日々であり、兵隊達には祖国の栄誉も何もなかった。生きのびるための戦いだ。ある日、新任の中隊長としてストランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が派遣されて来た。貴族の末裔で名誉欲が強く、ヒトラーから贈られる“鉄十字章”の栄誉獲得に執念を抱いている男だ。ブラント大佐と副官キーズリー大尉(デイヴィッド・ワーナー)は、この男をみて溜息をついた。なぜなら、連隊一の戦闘能力を持つシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)と性が合いそうもないからだ。襲撃作戦の翌日、ストランスキーはシュタイナーの功績を上申し、彼を軍曹に進級させる。鉄十字章を手に入れるには彼を味方にする方が得だからだ。だがシュタイナーは、進級など俺には関係ないという。数日後、シュタイナーは重傷を負い、野戦病院に入院する。看護婦エヴァ(センタ・バーガー)とのつかの間の愛も捨て置き、再び彼は前線の戦友の元へ戻った。再会したストランスキーは、自らの鉄十字章を申請するため、戦死した中尉の手柄を横取りし、デッチ上げた報告書にシュタイナーの署名をさせようとした。断るシュタイナー。やがて、ソ連軍の大攻勢が始まり、全軍に退却命令が下るが、ストランスキーは前線のシュタイナー小隊への連絡を阻止する。彼が死ねば、彼の署名なしでも報告書は有効になるからだ。ソ連兵に化け、ソ連軍の包囲を突破したシュタイナーの小隊はようやく味方陣地にたどり着く。しかし、ストランスキーの策略で味方に機銃掃射されてしまう。愛する部下を殺され、怒り狂ったシュタイナーは敵の砲火の中、逃げ出そうとするストランスキーを追いつめる。「鉄十字章を見せてやる!ついて来い!」。慣れぬ実戦におののくストランスキーにシュタイナーの嘲笑が浴びせられるのだった。
シュタイナー
シュトランスキー
ブラント
エヴァ
キーゼル
Unteroffizier (Cpl.) Krüger
監督
脚本
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
プロダクション・デザイン
プロダクション・デザイン
編集
編集
字幕監修