ブルーノ・S
Kaspar
19世紀実際に起きた、捨て子のカスパー・ハウザー事件を素材にして事件の分析を試みた作品。'75年度カンヌ国際映画祭審査員特別賞/国際映画批評家連盟賞受賞、ニューヨーク・フィルムフェスティバル最優秀映画賞受賞作品。監督・脚本は42年生まれでこれが6作目のヴェルナー・ヘルツォーク、撮影はヨルク・シュミット・ライトヴァインが各々担当。パッヘルベル、オルランド・ディ・ラッソ、アルビノーニ、モーツァルトの音楽が挿入されている。出演はブルーノS、ワルター・ラーデンガスト、ブリジット・ミラ、ハンス・ムゼウスなど。
ドイツの田舎に1人の男カスパー(ブルーノ・S)が現われた。彼は今まで穴蔵に閉じ込められ、鎖につながれる生活をしてきたので、すわるか横たわることしかできず、喋れない。人々は彼に興味を示し、次第に人々の好奇心は彼の人間性を傷つけていった。やがて、色々なことを教えこまれた彼は、サーカスの見せ物にされ、ついには殺されてしまう。カスパーは一体何者だったのだろうか。彼が殺された今では、誰もわからない。
監督、脚本
撮影
音楽
音楽
音楽
音楽
字幕監修
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