オリヴァー・リード
Miles
乞食と瓜ふたつの顔の王子が乞食に化け、人生を知る名作小説の映画化。製作総指揮はイリヤ・サルキンド、製作はピエール・スペングラー、監督は「マンディンゴ」のリチャード・フライシャー、脚本はベルタ・ドミンゲス・D、ピエール・スペングラー、ジョージ・マクドナルド・フレーザー、原作はマーク・トウェイン(新潮社他刊)、撮影はジャック・カーディフ、音楽はモーリス・ジャールが各々担当。出演はオリヴァー・リード、ラクウェル・ウェルチ、マーク・レスター、アーネスト・ボーグナイン、ジョージ・C・スコット、レックス・ハリソン、デイヴィッド・ヘミングス、チャールトン・ヘストンなど。
時は1547年、所はロンドンのオッファル・コート。そこに貧しい少年トム(マーク・レスター)が住んでいた。父のジョン(アーネスト・ボーグナイン)はあばれ者で、生活のためトムに盗みを働かせている。ある日、市場で財布を盗んだところを見つかり、追いかけられていたトムは、いつしかウエストミンスター宮殿に迷いこんだ。しかも、こともあろうに、国王ヘンリー8世(チャールトン・ヘストン)やノーフォーク公(レックス・ハリソン)などの廷臣達の前に飛び出てしまったのだ。国王は激しく怒り、トムに処罰を命じたが、トムは逃げ、エドワード王子(M・レスター2役)の部屋に迷いこむ。王子はトムと同じ歳。2人はしばし顔を見合せた。顔つきも体つきも、まさに瓜ふたつの2人。ボロ服のトムを見て、宮殿内の仮装舞踏会にこの服を着ることを思いついた王子。早速、みんなの前にその姿で出ていった王子は、先程のトムとまちがえられ宮殿を追い出されてしまう。いくら自分が王子であるといっても誰も認めてくれない。ならず者に襲われた王子を救ったのは、マイリス(オリヴァー・リード)で親切な男だが、王子の正体を信用してくれず、父のジョンの所に連れていかれる王子。もはや王子とトムの立場は逆転してしまった。田舎の無法者ラフラー(ジョージ・C・スコット)や、マイリスの弟で悪党のヒュー(デイヴィッド・ヘミングス)、そしてマイリスの恋人エディス(ラクウェル・ウェルチ)等との出会いは、王子に人生の真の姿を教えてくれた。その頃、ヘンリー8世は死に、新しい国王の載冠式が行なわれようとしていた。トムが王になっては、大変。なんとか、危機一髪で式に間にあった王子は、王となるべき席につく。そして、今までの体験を生かし、立派な国王になろうとするエドワード王子だった--。
Miles
Edith
Tom/Edward
John
Ruffler
Norfolk
Hugh
Henry VIII
監督
脚本
脚本、製作
脚本
原作
製作総指揮
撮影
音楽
字幕監修
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