ルイジ・オルナーギ
Batisti
ある分益小作農場に暮す4家族に起こるできごとを中心に、土に生きる人々の生に対する素朴な感情を描いたカンヌ映画祭78年グランプリ受賞作品。製作はミラノ映画製作集団。監督・脚本・撮影はエルマンノ・オルミ。音楽はJ・S・バッハ作曲のオルガン曲をフェルナンド・ジェルマーニが演奏。美術はエンリコ・トヴァリエリ、衣裳はフランチェスカ・ズッケリが各々担当。出演はルイジ・オルナーギ、フランチェス力・モリッジ、オマール・ブリニョッリ、カルメロ・シルヴァ、マリオ・ブリニョッリ、エミリオ・ペドローニ、テレーザ・ブレッシャニーニ、カルロ・ロータ、ジュゼッペ・ブリニョッリ、マリア・グラツィア・カローリ、ルチア・ペツォーリ、フランコ・ピレンガ、バティスタ・トレヴァイニなど。2016年3月26日より再公開。
19世紀末の北イタリア、ベルガモ。農村は貧しく、バティスティ(ルイジ・オルナーギ)一家は、他の数家族と一緒に小作人として住み込んでいたが、この農場の土地、住居、畜舎、道具そして樹木の一本までが地主の所有に属していた。フィナール(バティスタ・トレヴァイニ)はけちで知られており、収穫を小石でごまかしていた。ルンク未亡人(テレーザ・ブレッシャニーニ)は夫に死なれた後、洗たく女をして6人の子どもたちを養っていた。ブレナ一家の娘マッダレーナ(ルチア・ペツォーリ)は美しい娘で、勤めている紡績工場のステファノ青年(フランコ・ピレンガ)と交際していた。バティスティ家に男の子が生まれた。学校から帰ったミネク(オマール・ブリニョッリ)は新しい弟のために、河のほとりに並ぶポプラの樹の一本を伐ってきて一足しかない木靴をつくってやった。マッダレーナとステファノの結婚式が済み、ミラノへ新婚旅行に行った2人は、マッダレーナの伯母が修道院長であるサンタ・カテリナ修道院を訪ねた。そこで捨て子の赤児をひきとることにする。ある朝、ポプラが一本伐られていることが地主の目にとまり犯人追求の手がのびた。ミネクの仕業だとわかり、農場を追われることになったバティスティ一家が荷車をまとめていた。この光景を見る者は誰もいなかった。そして、人々は荷車が去ったあとを見守るのだった。
Batisti
Batistina
Minek
Don Carlo
The master
The bailiff
Widow Runk
Peppino
Grandpa Anselmo
Bettina
Maddalena
Stefano
Finard
監督、脚本、撮影
製作
音楽
美術
衣装デザイン
音楽演奏
字幕監修
[c]キネマ旬報社