監督、脚本
1964年から66年までに400本以上のシリーズがTVで放映された“ドゥーガル”に猫を加え動物たちの世界を描くアニメーション映画。監督・脚本はセルジュ・ダノー、音楽はジョス・バゼリ、美術はクロード・ルヴェが各々担当。日本語版制作は高橋重男。声の出演は石丸博也、青野武、有馬瑞子、高橋ひろ子など。
ストーリー
ある夜、ハト時計が見張っている真下で、犬のドゥーガルは、友だちのフローレンスのことや、おいしい砂糖のことなどを考えていた。怪しい物音でハッとしたドゥーガルは、遠くにある、“美しい森”から一筋の光が射しているのに気がついた。その森は、入ることを禁じられていて、9本の尾を持ったネコが、その中の工場で作業しているといわれていた。その工場から怪しい物音がしていると考えたドゥーガルは、翌朝、牡牛のアザレー、かたつむりのブリアにそのことを話すが、連中はいっこうに信じようとしない。そんな頃、“美しい森”に咲いていたピンクや赤の花がしおれてしまい、ワスレナグサなどの青い花が一時に咲きはじめ、地上が青一色になってしまった。それは“青い声”のしわざによるものだった。世界を征服しようとした“青い声”は、森の住民たちを工場にとじこめてしまった。ドゥーガルだけ、青の世界でただ1匹もとの色を保っていたため、森の中のブルーキャットと対決することになるが、仲間たちの力をかりて見事打ちまかし、森には再び以前のような平和が訪れるのだった。