バート・ランカスター
Elmer_Gantry
ノーベル賞作家ハリー・シンクレア・ルイスの原作を「熱いトタン屋根の猫」のリチャード・ブルックスが自ら脚色・監督した、野望に燃える1人の男を描いたドラマ。撮影は「バラの肌着」のジョン・アルトン、音楽をアンドレ・プレヴィンが担当。出演は「許されざる者(1960)」のバート・ランカスター、「スパルタカス」のジーン・シモンズ、ほかにアーサー・ケネディ、シャーリー・ジョーンズら。製作バーナード・スミス。
口も八丁手も八丁、腕ききのセールスマン、エルマー・ガントリー(バート・ランカスター)は、女にかけても腕力にしても人におくれはとらなかった。そんな彼が人々から聖処女としたわれている、若くて美しい女教祖シャロン(ジーン・シモンズ)に一目惚れしてしまった。エルマーは巧みに宗教団体に入りこみ、たちまち伝道団きっての弁士になった。伝道士と一緒に旅行している新聞記者ジム(アーサー・ケネディ)は、新聞には遠慮のない記事を書き、エルマーとことごとに対立したがいつしか彼の個性にひかれた。一方、シャロンも強烈な情熱を発散するエルマーを拒みきれなかった。1度体を許してしまった彼女も、1人の平凡な女の正体を暴露した。エルマーは自分を売り出すために売春組織の撲滅を叫んだ。大勢の人々の先頭に立って、売春街にのりこんだ。そこで学生時代に自分が犯し、それがもとで売春婦になったルル(シャーリー・ジョーンズ)にあった。ルルはエルマーの行為をあざわらった。彼女はすすんで売春ボスの手下になり、エルマーを絶体絶命の窮地におとしいれた。が、ルルの心は彼に対する真実の愛で燃えた。ジムはルルから真相を聞き、新聞に発表した。自分の身をかえりみずにエルマーを助けようとするシャロンの愛情とルルの誠実が彼を救った。長年の念願かなって、教会をたてることの出来たシャロンは、エルマーとの幸福な生活を夢みた。しかし運命のいたずらは教会を焼き、シャロンも焼き殺した。生涯かけて愛した女性シャロンを失ったエルマーは、人気の絶頂から悲嘆のどん底に突きおとされた。そして彼の人生を大きく変えた。
Elmer_Gantry
Sharon_Falconer
Jim_Lefferts
Lulu_Bans
William_L._Morgan
Sister_Rachel
George_Babbitt
Reverend_Pengilly
監督、脚色
原作
製作
撮影
音楽
美術
編集
[c]キネマ旬報社