イラセマ・ディリアン
Catalina
エミリー・ブロンテの原作を基に男女の狂おしいまでの愛と情熱を描く。製作はオスカル・ダンシヘルスとアベラルド・L・ロドリゲス、監督は「愛なき女」のルイス・ブニュエル。ブロンテの原作をフランス時代にブニュエルとピエール・ユニクが脚本化、それをブニュエル、フリオ・アレハンドロ、アルドゥイノ・マイウリが脚色。撮影はアグスティン・ヒメネス、美術はエドワード・フィッツジェラルド、音楽はラウル・ラヴィスタでリヒャルト・ワグナーの「トリスタンとイゾルデ」を使用。出演はイラセマ・ディリアンほか。
事業に成功したアレハンドロ(ホルヘ・ミストラル)は、かつて養子として育てられた家に帰って来る。彼は家の娘カタリナ(イラセマ・ディリアン)を愛していたが、育ての親の死後、彼女の兄リカルド(ルイス・アセヴェス・カスタニェダ)に馬小屋の番人にさせられ、カタリナは名家の子息エドゥアルド(エルネスト・アロンソ)と結婚したため絶望して家を出ていたのだ。カタリナは夫に、アレハンドロを今でも愛していると告げ、彼の許へ走る。しかし彼の帰還の目的は、愛する者との仲を裂いた人間に復讐するためであった。まず、リカルドから、借金で首が回らないのにつけ込んで、家を買い上げそこに居座った。エドゥアルドは妻の気持ちを奪ったアレハンドロに嫉妬し、怒り、アレハンドロを追い出しにかかる。カタリナの妹イサベル(リリア・プラド)もアレハンドロに恋心を抱き、カタリナに対抗しようとする。アレハンドロのカタリナへの激しい愛は憎しみに変り、イサベルと愛のない結婚をする。そんな折カタリナは妊娠するが、重い病となり、禁を犯して会いに行ったアレハンドロの前で産褥で死ぬ。悲嘆のあまり狂った彼は、彼女の墓を掘り起こし口づけする。しかし秘かに追ってきたリカルドに撃たれ同じ棺の中で息絶えるのだった。
監督、脚本、脚色
脚本
原作
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
録音
脚色
脚色
字幕
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