常蘭天
葉肖肖
バスの中で殺された死者が、その時に乗り合せた人びとを訪問していく、一種の怪奇劇。監督は、「トンヤンシー・夫は六歳」(86年の事国映画祭で上映)の黄健中。
火葬場行きのバスの車内、マネキンを抱えて乗り込んだ葉肖肖(常蘭天)は、スリある男(紀元)のポケットから財布を抜きとるところを捕える。だが恐れをなした男は、それが自分の財布でないと言い張る。スリは逆上して葉肖肖を刃物で切りつけるが、乗客は助けようとしない。葉は息絶え、犯人は姿をくらます。だが、葉の魂は蘇り、バスの乗客たちを次々と訪問、これは犯人を見出すまで続けられる。
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